2018.08.07
8月の金利は横ばいも9月以降は金利上昇の可能性が高まる!
INDEX
2018年8月の住宅ローン金利は横ばい
2018年8月の住宅ローン金利は、7月とほとんど変わらず横ばいになりました。
住宅金融支援機構と民間提携のフラット35は、下の表にあるように返済期間15年~20年の最低・最頻金利が1.29%で、返済期間21年~35年は1.34%です。
▼フラット35最低・最頻金利の推移(単位:%)
民間ローンには大きな変化なし
民間でも変動金利型にはほぼ変化はなく、固定期間選択型の指標金利といわれる10年固定は、一覧表にある通り大手銀行は7月と同じ金利を継続しています。
▼大手銀行の固定期間選択型10年の金利の推移(資料:各行ホームページより作成)
3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | |
---|---|---|---|---|---|---|
みずほ銀行 | 0.80% | 0.75% | 0.80% | 0.80% | 0.85% | 0.85% |
三井住友銀行 | 1.10% | 1.10% | 1.10% | 1.15% | 1.15% | 1.15% |
三菱UFJ銀行 | 0.80% | 0.80% | 0.80% | 0.85% | 0.85% | 0.85% |
りそな銀行 | 1.10% | 0.70% | 0.70% | 0.70% | 0.70% | 0.70% |
三井住友信託銀行 | 0.75% | 0.75% | 0.70% | 0.75% | 0.75% | 0.75% |
ただ、注意しておきたいのが9月以降の金利動向。日本銀行は7月30日~31日の金融政策決定会合で、金融緩和の運用を柔軟にし、長期金利の変動を容認する方針に方向転換しました。具体的には、現在は0.05%前後の長期金利が0.20%まで上がるのを容認する意向といわれています。実際に長期金利が0.20%程度まで上がると、住宅ローン金利も0.15%~0.20%程度上昇することになります。
住宅ローン金利が上がれば返済負担が重くなりますから、今後の動向を十分に注意しておきたいところです。
著者
山下和之(やました・かずゆき)
新聞・雑誌・単行本の原稿制作、各種講演・メディア出演など広範に活動。主な著書に『よくわかる不動産業界』(日本実業出版社)、『マイホーム購入トクする資金プラントと税金対策』(学研プラス)、『住宅ローン相談ハンドブック』(近代セールス社)などがある。
◆山下和之の良い家選び
◆Business journal
◆現代ビジネス
◆ZUU online
◆山下和之の良い家選び
◆Business journal
◆現代ビジネス
◆ZUU online