2018.09.09
一つ上の暮らしを実現する! 住宅インテリアコーディネート術【2018年版】
住まいづくりでは居心地が良く快適なのはもちろんのこと、家族や友人に褒めて貰えるような素敵なインテリアにしたいと思う方は多いのではないでしょうか。
けれど、「好きなものを集めたらまとまりが無くなってしまった」「色のコーディネートが苦手でどうして良いか分からない」という声をよく聞きます。
今回はそんなインテリアコーディネートについて、トレンドや簡単に素敵に見えるコツをお伝えしたいと思います。
INDEX
ミラノサローネに学ぶインテリアトレンド
毎年4月にイタリアのミラノで開催される家具の見本市、「ミラノサローネ」では最先端のインテリアが集まり、ファッション業界同様トレンドが発信されます。今年2018年のインテリアトレンドはどのようなものかみていきましょう。
キーワードは「ボタニカル」
ボタニカルとは「植物の」「植物学」という意味ですが、インテリアでは数年前から植物モチーフの柄や、植物そのものをインテリアグリーンとして取り入れることが流行っていますが、今年もこの傾向は継続しています。
インテリアグリーンは家具と合わせて、スツールやサイドテーブルの上に置いたり、ハンギングで吊るすなど高さを変えて楽しむのがおすすすめです。
アウトドアの家具をインテリアに使用
外部空間にリビングの様なしつらえをする「アウトドアリビング」の人気に代表されるように、室内と屋内の境界が曖昧になってきています。
インテリアでは、アウトドア家具でよく使われるラタン編みのソファやキャンプで使う折り畳みタイプの椅子を置いたり、ティピやテントなどを子供部屋に置いたりとアウトドアの要素を取り入れてみてはいかがでしょうか。
チークと帆布などシンプルなデザインは取り入れやすくインテリアにも馴染みやすいです。
ジオメトリック柄で印象的に
ジオメトリックとは幾何学のことで、ここ数年ずっと人気のあるややもすると単調になりやすいシンプルナチュラルなコーディネートにジオメトリック柄を取り入れることで動きのある印象的な雰囲気をつくることができます。
ラグやクッションなどは取り入れやすいでしょう。
インテリアの要はテイスト
インテリアコーディネートは、まずは好みのテイストを決めることからはじめます。まずはどのようなテイストがあるのかを知って、気に入ったテイストの事例をいくつか見て参考にするのが理想のコーディネートにする近道です。
素敵なインテリアをつくるにはお金をかければ実現するわけではなく、テイストに沿ったセンスが大切となります。
おすすめの人気テイスト9選
インテリアのテイストは明確な定義や種類はありませんが、一般的によく言われているもので最近人気のあるものを中心に紹介します。
北欧スタイル
お洒落なインテリアの代名詞ともいえる北欧スタイルは、ナチュラルカラーの木目にポップな柄のファブリックとデザイン性の高い照明器具などで構成されます。木のぬくもりが日本人に馴染みやすく飽きのこないテイストで多くの方に人気があります。
シンプルナチュラルテイスト
無印良品に代表されるような、ダークトーンからナチュラルトーンまでの木目を中心にナチュラル
トーンのファブリックや、インテリアグリーンなどでアクセントをつけます。
少し単調になりやすく高級感は薄いですが、コーディネートに自信の無い方でも綺麗にまとめることができます。
ラグジュアリーモダン
イタリアのモダン高級家具に代表されるように、直線的なデザインを中心に上質な素材の組み合わせを楽しむコーディネート。高級住宅などに多く採用される。
インダストリアル
アイアンや鋳物などの要素を取り入れ、アンティーク感のある家具や小物を中心としたコーディネート。古いレンガなどと組み合わせたブルックリンスタイルや、より男性的なガーレージスタイル、などここ数年特に人気のあるスタイル。
フレンチカントリー
猫脚チェアやヴィクトリアンソファなどのフランスを中心としたヨーロッパの伝統的家具を取り入れながら、アンティークレースやリネン類など南フランスの田舎の様な雰囲気でコーディネートした女性らしいテイスト。
シャビーシック
シャビー=ボロボロな、シック=上品、と相反する言葉ですが、フランスの青春映画に出てきそうな、アーティスティックで繊細な雰囲気のコーディネートです。アンティークな雰囲気のソファカバーとアートの組み合わせなど、フレンチカントリーとインダストリアルの中間の様なイメージです。
西海岸スタイル
アメリカの西海岸をおもわせる、リラックス感があり海やサーフィンを感じるようなテイスト。ハワイアンキルトを取り入れれば、ハワイアンテイストにもなります。
オーセンティックモダン
多くの老舗高級ホテルで採用されているようなエレガントで落ち着いた印象のコーディネート。オーセンティック=トラディショナルな、正統派の、という意味ですが、伝統的な雰囲気を残しつつも現代的な洗練されたスタイル。
和モダン
和風建築を現代的に解釈したもので、和紙や藤、竹、木材、畳など日本的な素材を直線的なモダンデザインで再構築したコーディネート。
すぐに実践できる素敵なコーディネートのコツ
一から家具を買いそろえるのは大変だけど、少しお部屋を素敵にしたい、そんな時にお薦めなのは、部屋のアクセントになる「フォーカルポイント」をつくる事です。
飾り棚やチェストなどがあれば、そこに大きめの小物、花瓶や置物、スタンド照明、ミラーなどを品良く飾ります。小さいものを沢山飾るのではなく、ある程度大きいものを数少なく3~4個程度、高さの異なるものを飾るのがポイントです。
また飾る平面がなければ、床置きでアートや花瓶を置いても良いでしょう。
実際に展示場などで好みのインテリアを見つけてイメージを膨らませると良いでしょう。
監修・情報提供
吉田美帆(一級建築士)
一級建築士/グリーンライフプロデューサー/インテリアコーディネーター/宅地建物取引士/LOHASスタイリスト(NPO法人ローハスクラブ認定/花育インストラクター(NPOフラワーハートセラピスト協会認定)武蔵工業大学建築学科(現東京都市大学)卒業、大手設計事務所にて小学校・保育園等の設計、マンションディベロッパーにて企画等を経て、2010年SUNIHA UNIHA(サニハユニハ)設立。
執筆やセミナー、講演会など幅広く活躍する。
・1996年 武蔵工業大学卒業設計蔵田賞受賞
・2011年 国際森林年間伐材利用コンクール審査員賞受賞。
・2016年 フランス国際映像コンペ(MCSD)受賞
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