2019.11.18
おこもりが楽しい季節、穏やかなグリーンで冬支度
吐く息がいつの間にか白くなって、寒さに身が引き締まる冬。家で過ごす時間が無性に愛おしくなるのもこの時期です。ベッドまわりで過ごすことがどんどん長くなるのも冬の醍醐味。それなら、冬らしいインテリアグリーンでベッドまわりを彩ってみませんか? 目が覚めてすぐ目に入る植物や、夜のまどろみのなかで目の端に映る植物があるだけで、寒さが厳しい冬も温かな気持ちで乗り越えられそうです。
INDEX
ベッドサイドに冬の象徴・リースを飾って
ホリデーシーズンを盛り上げるディスプレイといえば、やっぱりリースが重要なキーアイテム。自宅に飾るだけで大人も子どもも不思議と胸が躍ります。普段は玄関などのパブリックスペースに飾るところも、今年は思いきってパーソナルなベッドルームに移してみるのも新鮮です。
古くからヨーロッパでは魔除けの植物としてヒバやユーカリがさまざまなシーンで多用されてきました。常緑樹には一年中葉をつけていることから豊作祈願の意味も込められているそう。そんな聖なる植物をリースにして、心身をゆったり解放できるベッドスペースに飾れば、ここでの時間がますます羽を伸ばせるものに変わるはず。
小さな枝が細かく伸びて独特な樹形をつくるブルーアイスは、清々しい香りを楽しめる常緑樹のひとつ。そばにあるだけで森林浴をしているような鎮静作用のある芳香を味わえるのが魅力です。ヒバやユーカリのリースに加えて枕元に飾り、朝の起きがけや夜の就寝時に、ハーブの香りで安らかなひとときを楽しんでください。
小さなドライフラワーの世界を閉じ込めて
蓋ができる小瓶のなかにドライになったハーブを詰めたら、冬の1シーンを閉じ込めたように幻想的。ベッドサイドにちょこんと置くだけで、心和む存在になってくれます。
最近、ドライハーブをガラスドームに入れたインテリア雑貨が人気です。ドライになったユーカリの実やブルーアイスを手持ちの小瓶に入れたら、冬らしいムードが漂う素敵なディスプレイに。
ポイントは、瓶にハーブをギュッと詰め込まず、ある程度の余白を残すこと。隙間の余韻を楽しむのがコツ。蓋があるのでなかにホコリもたまらず、掃除しやすいオブジェになります。
香りのグリーンはボウルに入れて枕元に
枕元に置いたサイドテーブルには、読みかけの本とコーヒー、そしてさわやかな香りが楽しめるブルーアイスやユーカリの実を添えて。徐々にドライになっていく過程も冬の間にゆっくり楽しめます。
ブルーアイスは北米原産のヒノキ科の常緑樹のひとつ。そばに置くと、森のなかにいるような清々しい芳香に包まれて、疲労回復の効果もあるとされています。清涼感のあるユーカリの葉と一緒に小ぶりなボウルに入れたら、即席のアロマコーナーが誕生。ベッドルームのささやかな空気清浄アイテムとして、さりげなく取り入れてみませんか。
スタイリング/大谷優依 撮影/市原慶子 文/仁田ときこ 編集/HugMug編集部