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家づくりの雑学

2023.12.06

注文住宅の間取り・設備のこだわりを叶えるためのアイデア15選《2024年》

最終更新日:2024/10/15

家づくりをするうえで、理想の家というのをイメージしていきますが、ゼロからの取り組みでどのように具体化すれば良いかを悩んでしまいがちです。しかし家の理想像は、アイデアの積み重ねで大筋が見えてくることもあります。

そこで本記事では、これから住まいづくりをする方向けに、注文住宅の間取り・設備のこだわりアイデアの例をご紹介します。参考にしたくなる住まい、設定すべき条件などをご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

INDEX

《場所別》注文住宅の間取りのこだわりアイデア

まず、家の中の場所別に、こだわりアイデアをご紹介します。

以下は、「注文住宅に決めた理由は?」というアンケート結果です。注文住宅ならではの、間取りや設備、デザインなどへのこだわりが上位にきています。

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間取りのこだわりアイデア1:玄関

玄関の土間回りは家の顔として、常にすっきりと片付いた状態が理想です。靴や子どもの乗り物が乱雑に散らかる状況を避けるために、土間にはクローゼットを設けるのがおすすめです。

靴やコート類のほか、自転車類、趣味の道具を気軽に置くことができれば、すっきりした状態の玄関が保てるだけでなく、外出・帰宅動線も便利となるでしょう。

間取りのこだわりアイデア2:リビング

過ごす時間の長いリビングへのこだわりは、家族が何をして過ごしたいか、どんなコミュニケーションをとりたいかのあらわれとなります。

近年は開放的で明るく、庭など屋外とのつながりが感じられるリビングが主流ですが、和室スペースを設けるかや、キッチン・ダイニングスペースとのつながり方、将来の使い方などにも意識を持ちましょう。例として下記の要素を検討します。

明るくおしゃれなリビングのための要素の例

  • ● 吹き抜け
  • ● 高窓
  • ● トップライト
  • ● ウッドデッキ

リビングの機能の要素の例

  • ● LDKのゾーニング
  • ● 小上がりの設定
  • ● バリアフリー

間取りのこだわりアイデア3:キッチン

キッチンのこだわりは、家事の機能を中心に考えるのをおすすめします。食事に関わる家事動線は、毎日の暮らしに関わる重要事項です。細かいところまでこだわりましょう。例として以下の検討がおすすめです。

キッチンの機能のこだわり例

  • ● キッチンの種類(L型・アイランド・ペニンシュラ・I型など)
  • ● パントリー(食材庫)の設置
  • ● ダイニングテーブルの配置

キッチンをおしゃれにする要素

  • ● カフェ風のタイル壁面
  • ● 見せる収納棚・吊り収納

間取りのこだわりアイデア4:水回り

洗面所や浴室は、近年洗濯物を乾かす・しまう・取り出すなどの機能との連携が進んでいます。家事動線を合理的にするために、例として以下の点を検討してみましょう。

水回りのこだわり例

  • ● 脱衣所・ランドリールーム・ファミリークローゼットを隣接させる
  • ● ランドリールームから外干し用勝手口を設ける
  • ● 独立洗面所で朝の混雑を回避する
  • ● 日当たりの良い浴室で、カビ防止する

間取りのこだわりアイデア5:階段

階段の位置や形状は、デザインのアクセントとなり、家の使い勝手にも影響します。開放的なリビング階段は、2階と匂いや温度を共有してしまうのが難点です。

吹き抜けやリビング階段との組み合わせで、階段途中にスキップフロアを設け、家族のつながりを意識する子どもの遊び場や家事スペースをつくることもできます。

階段のこだわり例

  • ● 階段の位置(リビングか廊下か)
  • ● 階段の形(直線・折れ・折り返し・らせん)
  • ● 階段の素材や照明

間取りのこだわりアイデア6:プライベートエリア

子ども部屋は、新築時以降子どもの年齢・兄弟姉妹の構成で利用の方法が刻々と変わるため、10年、20年先の使い方の変化を見越して増減、広さを変えられるなどの工夫を検討しましょう。

また、書斎を兼ねたワークスペース、家事のためのスペースなど、プライベートエリアの需要も高まっています。個室として区切ったほうが良い場合と、周囲を広く見渡せるほうが良い場合と、利用目的や家族によってニーズはそれぞれです。

注文住宅は間取り以外の性能・設備にもこだわりを

続いて、性能や設備に対するこだわりについてご説明します。以下は、「注文住宅を建てる際にこだわったポイントは?」というアンケート回答結果です。

暮らしやすさの機能が比較的上位にきており、多数意見の反映された建売住宅の上質な仕様より、家族のこだわりを優先する姿勢が浮き彫りとなっています。

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こだわりアイデア1:家事動線

食事関連はパントリー・キッチンのユニット・ダイニングテーブル・食器や調理器具収納の配置をいかにコンパクトに効率的にできるかがポイントです。

洗濯系は前述のように脱衣・ランドリースペース・外干し、クローゼットの動線に無駄がない設計が必要となります。同じことをやるための所要時間の差は、何年もの積み重ねで大きな差となります。

また、掃除のしやすさを考えて家具の配置を想定すれば、とても家事がはかどる家となります。

こだわりアイデア2:内装

壁紙や床材のこだわりも、デザインと機能性の両方を意識する必要があります。汚れに対応しやすいよう、キッチンや子どものスペースはクッションフロア、落ち着きたい場所は無垢のフローリングと使い分けるのもおすすめです。

壁面は壁紙の色を一面変える以外に、天然の木材・石・タイルなどを使ったアクセントウォールの部分を設け、ナチュラルや豪華になど、お部屋の雰囲気を変えることができます。

こだわりアイデア3:外観

外観のこだわりは、和風、北欧風、モダン、ナチュラル、カントリーなど基本的なテイストの方向性を決めたうえで、施工例からお気に入りの外観を探してみましょう。

外観の形は間取りによって左右され、2階の部屋数、窓の大きさや配置などに影響を受けます。間取りの影響を考慮に入れつつ、色や外壁・屋根の素材はデザイン、機能がさまざまな中から選ぶことができます。

また、ウッドデッキや植栽、カースペースの設計も、家の外観イメージの構成要素となるでしょう。内外観のテイストは、今のトレンドやランキングなども見渡してみて、ご自身の好みをまとめてみましょう。

関連リンク例:注文住宅を建てるなら、おさえておくべきは「外観」のトレンド

こだわりアイデア4:収納

収納は使う場所のそばに、必要な量と形を、将来のニーズの変化も見越して設けておきましょう。まずお部屋ごとに収納が必要なアイテムとその量、容積などを概算してみます。ひんぱんに出し入れするもの、季節もの、たまにしか使用しないものなど、使用の頻度も含めて検討します。

また、部屋の中に目につく形でものを保管しないこと、必要ないものはなるべく持たないことが基本です。

関連リンク例:新規KW「注文住宅 収納」

こだわりアイデア5:コンセント・電源

コンセントの位置は、家電製品の使い勝手に直接影響します。屋内外の各部でそれぞれどんな電源の需要があるか、事前に考えながらコンセント位置を決めましょう。掃除機用にはコンセント以外にロボット用のスペースを設けておく例も増えています。

コンセントはあとから増設もできますが、資格を要するため、電気工事を依頼することになります。玄関や2階トイレ付近の電源には、人感照明を設けておくと便利です。

関連リンク例:「コンセントの位置や高さ・数の目安は?新築住宅で失敗しないためのポイントを紹介」

こだわりアイデア6:照明

照明の種類も、お部屋の雰囲気や機能性に大きく影響します。取り付け方法別では、天井から吊り下げるペンダントライト、天井に埋め込むダウンライト、複数のライトを取り付けて位置を調整できるダクトレールなどの種類があります。

そのときによって雰囲気を変えたい場合は、調光機能のあるものを選択しましょう。

どの場所にどんな種類の照明を設置したら良いのかは、デザイン上のこだわりも活かしつつ、建築士と相談しましょう。

こだわりアイデア7:採光

窓の配置は、採光や通風の機能を左右する点を意識して考えましょう。窓の方角や大きさ、位置、高さによって、日中の室内の雰囲気が大きく変わります。明るさは吹き抜けやトップライト=天窓などでも確保可能です。

また、リビングなどでは外の景観をどう取り入れるかも、窓の設置の仕方に関係します。防犯や外部からの視線にも留意しながら、太陽光の取り入れ方にこだわりましょう。

こだわりアイデア8:風通し

窓に関連する項目が続きます。風通しを良くするには、自然の風を最大限に利用し、風向きや室内の熱気の逃し方に気を配ることが必要です。

風や熱気を逃がすための工夫については、建築士に要望を伝えるほか、立地の風向きの特性 を調べてみるのも良いでしょう。

こだわりアイデア9:防音

防音は、間取りの配置と住宅性能の両面からこだわりを実現しましょう。

間取りの配置上では、リビングなど昼夜問わず家族の集まる場所は、人通りの多い道路から遠ざけ、リビングがにぎやかなときの音が個室に届かないなどの工夫をしましょう。吹き抜けやリビング階段は1階の音が上に届きやすく、2階の防音上は不利な仕様です。

防音をしっかりしたいお部屋は、窓の素材にこだわり、壁や床も音抜けしにくい防音材を多く入れるなどを行います。

こだわりの注文住宅を実現するためのコツ

この項では、こだわりをうまく反映した家にするうえで、欠けがちな視点について解説します。最終的に満足度の高い家にするためのコツとして、チェックしてください。

家族のライフスタイルに合うこだわりを

家の仕様にはさまざまなあこがれがあるかもしれません。しかし、今の家族のニーズに合っているか、一人の意見を無理に通そうとしていないかに、要注意です。

たとえば、来客が多く将来同居予定があるのに、1階の大部分を大きなリビングにすると、今後必要な部屋数が不足し、リフォームやリノベーションが必要となる可能性があります。とくに、家族の集まるリビングでどう過ごしたいかは、しっかり意見をまとめましょう。

目に見えないこだわりも大切

好み通りのデザインや、高級感のある仕様も、満足度を高めてくれるでしょう。しかし防音、断熱、気密、エコ性能、耐震、防犯、プライバシーなど、目には見えない快適性、安全性、経済性などにも考慮することで満足できる家、失敗のない家となります。

これらのこだわりは、設計士などプロと相談しながら進めましょう。

コミュニケーションできる建築会社を選ぶ

設計の打ち合わせは、ヒアリングと提案の繰り返しで進みます。施主と設計士のキャッチボールがうまくいかなければ、満足度の低い家になる可能性があります。

こちらの相談をしっかり受け止めたうえで、希望に沿った提案、ときには止めたほうが良い理由をしっかり説明してくれるようなパートナーが理想です。良いコミュニケーションのできる建築会社を選びましょう。

理想のお家探しなら、ハウジングステージ

近年の戸建ての間取りや設備の進化のスピードはとても速く、そのこだわりは気密・断熱・耐震などの住宅性能にも発揮されています。

最新の間取りや機能、デザインなど、実物を体感するために住宅展示場の見学はいかがでしょうか。

東京・埼玉・群馬など首都圏を中心に、多数の住宅展示場を開催するハウジングステージでは、最新のデザインや機能を備えた、一流ハウスメーカーのモデルハウスをご見学いただけます。

まとめ

これから住まいづくりをする方向けに、注文住宅の間取り・設備について、最新のこだわりアイデアの例をご紹介しました。インターネット上や建築雑誌などには、魅力的な間取りや内外装のアイデアがあふれていて、当初は目移りしてしまいがちです。

しかし徐々に家族のこだわりが明らかになり、予算に合わせた選択肢の基準がはっきりしてくるでしょう。

理想の家づくりは家族の生活の質を左右する大事な作業であるだけでなく、楽しい共同作業としてとらえれば、家づくりの成功に近づきます。

執筆・情報提供

滋野 陽造

【プロフィール】
滋野 陽造
保有資格:宅地建物取引士 賃貸不動産経営管理士。
マスコミ広報宣伝・大手メーカーのWebディレクター・不動産仲介業を経て、ライター業・不動産投資に従事。
実務経験をもとに、不動産の賃貸業・売却・購入、暮らしの法令などのジャンルで記事の執筆を行う。

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この記事はハウジングステージ編集部が提供しています。

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