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家づくりの雑学

2024.03.23

北欧風の家作りのポイントは?特徴や内観外観、導入事例を紹介!

最終更新日:2025/04/03

海外の家のテイストを取り入れたデザインのなかでも、とくに人気のあるのが北欧風の家です。本記事では北欧風の家を建てたい方向けに、北欧風の家づくりのポイント、内装や外観の特徴、家作りの事例をご紹介します。

INDEX

北欧風の家とは?

北欧風の家とは、スウェーデン、ノルウェー、フィンランド、デンマークといったヨーロッパ北部・スカンジナビア半島周辺で生まれた住宅のスタイルです。

北欧は以下の地域です。

続いて以下は、北欧と関係の深い言葉について日本人が「どれだけ北欧と関係があるのを知っているか」の調査です。「IKEA」が「ムーミン」を猛追しています。

2019年 阪急交通社調べ

日本の気候風土に合わせて取り入れたプランが人気となり、日本でも住宅デザインのスタイルの一つとして定着しています。

北欧風の家は、寒冷地で重視される気密・断熱性にすぐれたつくりであるほか、長い冬を屋内で過ごす人々のために屋内が明るく、シンプルで飽きのこないデザインが特徴的です。

日本の和風の住宅とシンプルで飽きのこない点は共通する部分があるほか、使用する建材が木材、石材、タイルなど、自然に近い素材を多用する点も、和風の住宅との類似点といえるでしょう。

家の外観が周囲の景観とも溶け込みやすい点も、日本での人気がある理由の一つといえるかもしれません。

また、北欧風の内装は北欧風のインテリアととても相性がよいです。シンプルで品がよく、統一感のある北欧のインテリアに対する人気ぶりは、IKEAのショールームフロアの人出が物語るほか、下記のアンケートのように、現状のインテリアへの不満の解決策となっているようです。

さらに、日本の国土で暮らすうえで、北欧の人たちのライフスタイルは共感を覚える点が多いのも、北欧テイストが支持される背景となっていそうです。

ものがたくさんある贅沢ではなく、心が豊かになる幸せな暮らしを志向すること、建材がもたらす温かみの魅力は、「家だけで」豊かな気持ちにさせてくれるでしょう。コロナ禍以降のインドア志向にマッチしたとも考えられます。

インテリアやデザイン以外に北欧で多く見られる、住まいにDIYなどの手間を加えて暮らしたり、自然と寄り添って暮らしたりする世界観なども、今後ますます支持されていくのではないでしょうか。

以下は、現在の住まいのインテリアに対する不満について調べたものです。シンプルかつ、色が統一されているものが志向されていることが分かります。

一条工務店調べ

北欧風の家の内装の特徴と魅力

本項からは、北欧風の家の特徴と魅力をご紹介します。前述のとおり北欧風の家の内装は、シンプルで暮らしに根差した魅力があるうえ、とてもデザイン性が高いのが特徴でしょう。

下記のアンケート結果でもあがっていますが、北欧風のインテリアテイストを選んだ理由は、「デザインが好み・落ち着く・気分が上がる・明るい雰囲気・飽きがこない」など、はっきりとした方向性が伺えます。

一条工務店調べ

明るさと落ち着き

近年のインテリアの志向に共通する点として、「開放感」は外せない要素です。長い冬期に対応するため大きな窓や、戸外へのアクセスのつながりを設ける北欧スタイルは「開放感の名人」といえるデザインの宝庫です。

写真のように室内は明るくとも、華美になり過ぎない床や壁のチョイスは、家具や照明まで統一感を出すことで、落ち着いた居心地のよい空間を演出します。

明るくシンプルな色づかいの内装に対して、照明は温かい色の明かりで、落ち着いた間接照明などをうまく利用するのが北欧インテリアの定番です。近年、屋内のLED照明の強い明かりは、スマートフォン同様、目に良くない点が指摘されています。

北欧のインテリアに、落ち着いた暗めの明かりを合わせるのもよいでしょう。

素材のぬくもり

内装に多用される石やタイル、木材は一見、少し冷たい感じを受けるときがあります。しかし戸外からしっかりカバーされている安心感や、素材の自然な味わいが、クールな第一印象を補ってあまりあります。

写真のように、何気ない素材使いの組み合わせがとてもおしゃれに見えるだけではなく、間接照明の温かみのある明かりが、住宅の内装であることをさりげなく主張しているようです。

壁やドアの遊び心

日本での北欧デザイン人気の高さを支えるもう一つの要因は、シンプルで素朴なデザインのなかに、差し色のように遊び心を足す点でしょう。

とくに子ども部屋や寝室のようなパーソナルな空間では、写真のように1面だけ華やかな壁紙をあしらったり、天井にアクセントをつけたりするなどの楽しい工夫がされます。

近年、北欧雑貨の素朴さを伴ったかわいさの人気が上昇していますが、家具や調度品もお部屋のアクセントとして効果的な商品が多数あります。

照明や調度のぬくもり

照明や建具、調度品の選び方も、前述のように北欧デザインの内装を引き立てる要因といえるでしょう。写真のような照明やテーブルセットは、北欧風の家が人気となるはるか以前から国内で支持されてきました。

写真のように天井高を高めに取り、間接照明を活かしたダイニングには、リビングに薪ストーブなどを備えると、さらにぬくもり感の高い落ち着いた空間となるでしょう。

デザイン木製家具

前述したIKEAのショールームのような、北欧風のインテリアに合わせた作り付け家具のセットプランが人気を集めています。

写真のようなランドリールームや個室のニーズに合わせたシステムデスク、居室内洗面などを、希望される暮らしに合っているか検討のうえで取り入れるのもおすすめです。

北欧風の家の外観の特徴と魅力

続いて、北欧風の家の外観についてご説明します。外観も内観同様に、日本人の伝統的な志向に合っている点が見出せます。

大きな三角屋根の印象

北欧風の家のほとんどに共通する外観が、もともとは屋根の上に積雪を溜めないことを目的とした、大きくシンプルな三角形の切妻屋根です。

写真のように威圧感がなく、素朴さやかわいさをたたえた三角屋根は、周囲の景観にも溶け込みやすく、形がシンプルな分、後年の雨漏りなどのトラブルも少ないスタイルです。

シンプルな形状と素材

屋根の形だけではなく家の外形もシンプルで、素材もあまり派手な意匠は用いません。内観同様に木材の建具をうまく利用した点や窓の配置などもあり、おとぎ話のような非現実感をもたらしてくれます。

反面、同時に足が地に着いた質実剛健さを感じる点も、北欧スタイルのメリットといえるでしょう。

ツートンカラーの外壁

北欧風の家に非常に多く見られるツートンカラーも、外観の特徴の一つです。ツートンカラーといっても派手な印象はなく、写真のように素朴かつおしゃれな、絶妙な色づかいが多く見られます。

2色の外装材に、木製の木地の色を利用したベランダやウッドデッキを設けるケースも多く見られます。

大きな窓・木製のサッシ

自然光を多く入れるための大きな窓は、木製の高断熱サッシやアルミの大きな枠を用い、枠はニス塗装以外に白や、写真のようなはっきりした塗色の場合も多く見られます。

外観全体を通してナチュラルな仕上げにこだわって、通常のサッシ以外の仕様が求められた結果でしょう。

開閉も引き違い式だけではなく、写真のような倒し窓や上げ下げ窓、左右からの観音開きなども多いです。

自然とのつながり

北欧風の家は建材や植栽など、自然との調和を重視したデザインを志向します。

写真のような石張りの外壁をあしらい、ウッドデッキを設けると、風合いの変化とともに家が自然に溶け込んでいくのを見る楽しみがあります。

身近に感じて世話をするような植栽も、自然との一体感を盛り上げてくれるでしょう。地植えでなく大鉢にしておけば、成長もゆっくりで手間も少なくて済みます。

北欧風の家の事例

内観の中心となるリビングや、外観で大きな役割を果たす外構に、北欧風のこだわりを投影するにはどのようにしたらよいでしょうか。北欧風のこだわりを持った家の事例をご紹介します。

住まいを癒しの場所に・木のぬくもりとくつろぎの大空間

高い天井や大きな窓がもたらす広々とした開放感あるスペースに、木材のぬくもりをあしらい、くつろぎのあるリビングを目指してはいかがでしょう。

写真はソファの部分のダウンフロアや、琉球畳の小上がりを設けた折衷スタイルの間取りになっていますが、木の素材感や北欧の家具と畳との組み合わせに、違和感は全く感じられません。

色づかいや照明、調度などの配置は「極力シンプルに!」「ワンポイント楽しく!」が基本です。

自然を身近に感じる・北欧風の平屋住宅

北欧風では日照時間の少ない土地柄に合わせて、自然の景観や明るさ、風を取り入れやすい仕様の家が人気です。

写真のようにL字型の建物で庭を味わったり、アウトドアリビングのスペースを設けたりします。サンルームやトップライト、吹き抜けの高窓で日光を浴びるスペースを設けるなどもよいでしょう。

ただし日本の気候に合わせて、暑い季節や西日の時間帯、冬期の朝の横から差し込む日光が当たる場合には、うまく遮光できるようにしておくことをおすすめします。

北欧インテリアをフル活用・インドア派御用達の家

北欧風で飽きのこない家とは、くせの強い意匠やデザインのアクセントに頼らず、落ち着いたおしゃれさを表現する家といえます。

写真のように、木材をあしらった天井やダウンライト・間接照明、シンプルに徹した調度を組み合わせることでインドア派に落ち着けるキッチン・ダイニング・キッチンの内装が実現できるでしょう。

唯一アイランドキッチンの壁紙と鉢植えの飾りが、ワンポイントの遊び心を足しているのも、正統派の北欧風を感じさせてくれます。

北欧モダンの外観

ハウスメーカーの分類による北欧風の外観とは異なりますが、このように陸屋根・モルタル外壁で方形を基礎にした外観も、北欧モダンの外観として分類できるといえます。シンプルで前衛的な北欧産家具を想起させるデザインです。

シンプルモダンテイストにも近いですが、凝った造形と、木材を部分的に取り入れている点などが特徴でしょう。広めの前面道路と、大きめの街路樹に映える外観です。

落ち着いた印象の作り付けキッチン収納

キッチン周りは調理器具や調理家電などで、視覚的に煩雑になりがち。画像のようにすっきりと機能的に収納できたら、ストレスなく効率よく調理や片付けが進められるでしょう。

シンプルな色づかい、無機的な金属と温かい木材の取り合わせが、キッチンの道具や食器とも相性抜群です。

北欧は子ども部屋の意匠の宝庫

IKEAや北欧雑貨店などで見られる、シンプルでかわいい家具・雑貨類はカラフルなのに視覚的にうるさい印象がなく、子どもがある程度成長しても違和感がない点が魅力です。ロフトのような空間をつくって、「自分だけの空間」を演出するのもよいでしょう。

ベッドカバーやラグ、リネン類などはカラフルで細かいイラスト柄の入ったものなども、シンプルな子ども部屋の内装によくマッチします。前述のように、壁の一面だけを遊び心のある壁紙で楽しくするなどもおすすめです。

ワークスペースも成熟感のある北欧テイストで

やや高い天井に木製や樹脂の白いサッシ、オイルヒーターが、伝統的な古いオフィスのような雰囲気を盛り上げています。

そこに現代的な家具やアートを配して、すっきり片付いたホームワークスペースはいかがでしょうか。仕事以外に読書やネットサーフィンでこもりたくなるお部屋になりそうです。

北欧産の輸入家具は背が高く重量もあることが多いので、置き場所や置いたときのイメージをあらかじめしっかり持っておきましょう。

北欧と和モダンの融合・さわやかな印象のリビング

さわやかな白木の素材使いが橋渡しをして、北欧と和モダンが共存したリビングになっています。和洋折衷でも何の違和感もない好例でしょう。

このようなインテリアは、家具や調度が果たす役割が大きいので、選ぶ過程や来客の評価さえ、楽しみの一つになりそうです。

こんなリビングなら、お部屋をいつも片付けたくなるのではないでしょうか。

なお、内・外観や家具・調度のほか、住まいを通じて北欧文化を堪能する方法として、以下があります。

  • ● 家庭用サウナ
  • ● 暖炉・薪ストーブ
  • ● 軒下の縁側

フィンランドでは各家庭にあるほか、公衆サウナが多数あり、国会議事堂にまでサウナが併設されるサウナ大国。サウナが自宅にあれば、気軽に体温を上げて、健康的な暮らし・リラックスした暮らしに役立ってくれるでしょう。

家庭用のサウナは100万円前後の機種が主流で、ミストサウナも家庭用の商品があります。電気代は1時間当たり50~70円ほどです。

暖炉や薪ストーブの温熱と暖かい炎の明かりは癒しを提供してくれ、ただ眺めているだけで満足感があるものです。

デンマークでは薪ストーブの普及率は50%近くあるとのこと。日本でもアウトドアブームとともに、焚火熱・薪ストーブ熱が高まっています。

しかし周囲の環境による制約があり、どこにでも設置できるわけではないので、利用には準備や検討が必要です。燃焼温度が低い、水分の多い薪などの場合、煙の色やにおいが目立つ可能性もあります。

費用自体は時計型と呼ばれるベーシックな薪ストーブであれば、煙突などの設備も含めて、数万円程度で購入することが可能です。

縁側の上に張り出した屋根を柱で支えた、アウトドアリビング的なスペースは、「短い夏を屋外で過ごしたい」という北欧の人々の感覚を反映したものといえるでしょう。

ただ屋外というのではなく、強めの日差しや突然の通り雨も避けられる屋根があることで、安心してアウトドアで過ごせる点は、キャンプでタープを使った経験のある方ならお分かりですね。

まとめ

北欧風の家を建てたい方向けに、北欧風の家作りのポイント、内装や外観の特徴、家づくりの事例をご紹介しました。

北欧風のデザインの特徴と、それが私たちの暮らしにマッチしていることが分かると、北欧風の魅力は一層増しますが、問題になるのは暮らしやすさです。

住まいへの要望は家族によって千差万別です。家族の要望をしっかりと出して優先順位をつけたなかから北欧スタイルを取り入れるようにすると、本当に充実した北欧風住宅のデザインが実現できます!

執筆・情報提供

滋野 陽造

保有資格:宅地建物取引士 賃貸不動産経営管理士。
マスコミ広報宣伝・大手メーカーのWebディレクター・不動産仲介業を経て、ライター業・不動産投資に従事。
実務経験をもとに、不動産の賃貸業・売却・購入、暮らしの法令などのジャンルで記事の執筆を行う。

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この記事はハウジングステージ編集部が提供しています。

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