2025.01.09
外壁工事とは何?種類や流れ・費用相場・注意点を徹底解説
新しい家づくりは考える点、決める点がたくさんあり大変ですが、意外な盲点があります。それは家のメンテナンスです。
新築後10年目以降、徐々に手を入れていく部分が出てきますが、数十万~百万円単位の出費を要することもあるのに、その予算や時期の目安などを新築時に意識することはあまりありません。
外壁工事もそんなメンテナンスの一環です。家づくりの際に選んだ外壁の仕様によって、メンテナンスの頻度や予算が変わります。
本記事では外壁工事とは何か、種類や流れ・費用相場・注意点を解説します。
INDEX
家を建てる際の依頼先とは?
外壁工事とは、家のメンテナンス・リフォームの一環で、外壁の傷んだ状態を修復したり修繕したりするものです。常に外の風や直射日光にさらされている外壁は、経年や物理的な劣化によって、塗装の色あせや剥がれ、壁材のひび割れ、汚れ、サビなどが発生します。
劣化が進むと、家を外の天候の影響から守っている外壁の機能を果たせなくなり、家の中の構造にまで浸水やカビなどが広がることもあるでしょう。この対策として行うのが外壁工事です。
外壁工事の種類
外壁工事は大きく分けて、以下の4種類です。4つの工事は、経過した年数や傷みの具合によって対応する施工が分かれたり、併用したりします。この項ではそれぞれの工事の概要についてご説明します。
①塗装工事
塗装工事は外壁工事の中でもっとも代表的な施工で、ごく一部を除いて幅広い種類の建材で行うことができます。
施工箇所をよく洗浄して、必要箇所を補修したあと、新しく塗料を塗り直す工事です。塗料はグレードや機能の違いによる多くの種類から施主の希望で選択し、色も選んで施工できます。塗装工事は依頼先の業者によって仕上がりや費用に違いが出やすいため、慎重な業者選定が必要です。
②重ね張り工事
重ね張りの名の通り、既存の古い外壁の上から新しい壁材を張っていく工事で、カバー工法とも呼びます。工事の工程がシンプルで、壁が二重になることで断熱性が向上する場合も。
反面、壁の質量が増えることによる耐震性への影響と、壁内部の結露には注意が必要となることがあります。
また、既存の壁材の種類によって、重ね張りができない場合 もあることと、重ね張りに使用できるのは金属サイディングがほとんどである点も知っておきましょう。
③張り替え工事
古い外壁を残さずに撤去して、新しく張り替える工事は、外壁内部の防水シートや下地などのメンテナンスも行え、根本的な処置ができる工法です。また、新しい壁材で軽量化し、耐震性を向上させることもできます。
ただし張り替えは工事が大掛かりになって、予算もかかるのが難点です。また、モルタルやコンクリートの壁は剥がすことができないため、張り替えに相当する施工はできません。
④補修工事
劣化した箇所のみに手を入れるのが、補修工事です。塗装やコーキングの傷み、塗膜のひび割れで、築10年以内程度で起こったものについては、部分補修の施工で費用を抑えて対処することが可能です。
早期に手を打っておけば、次に全体の塗装などのメンテナンスを行う時期をやや遅らせられる効果もあります。
外壁の傷む速度は家の立地によって開きがあり、海岸沿いの家 などは、塩害によって通常の家の外壁よりも相当に速い速度で傷みが進行します。経過年数だけでなく、壁の状況を確認しながらの対応が必要です。
外壁工事が重要とされる理由
この項では、外壁工事が重要とされる理由を解説します。もっとも大切な点は、適切な時期の修繕で、余計なコストをかけずに済むという点になりますが、外壁工事で家に新たな性能を追加することもできます。
以下は、外壁の塗装を行った際の築年数についてのデータです。施工後10~25年前後が多いことが分かります。
美観の維持と耐久性の復活
塗装工事を終えた家は外観が見違えるようにきれいになるため、美観の復活、あるいは維持については一目瞭然です。
また、メンテナンスが必要な時期を過ぎた外壁は、それだけ家屋を保護する性能が劣った状態で時間が経過するので、家全体の耐久性が落ちてしまいます。それを防ぐのが、適切な時期の外壁工事です。
適切な時期を逃すとコストが上昇する
メンテナンス時期を過ぎた時点で工事をすると、家の内部の傷みが進み、不必要だったはずのコストが余計にかかることがあります。家に湿気や雨水が浸入するのを防ぐためのバリア機能が低下 することで、壁の中の見えない場所などでカビやシロアリの食害を誘発するのです。
たとえばあと何回か塗装のみの補修で済んだはずが、外壁の張り替えとなると、施工のための予算は大きく増加するでしょう。
このほか屋内への雨水の浸入がカビによる健康被害につながったり、電気配線のショートを引き起こしたりするケースもあります。
断熱や遮熱の性能向上
外壁塗装に断熱塗料や遮熱塗料を使用したり、重ね張りを行う際に断熱材処理をやり直したりすることで、家屋の断熱性能を向上させられることもあります。
遮熱塗料は屋根塗装によく使われ、太陽の熱を屋内に伝えない効果があります。断熱塗料が持っているのは冬季に屋内の熱を逃がさず、夏季に屋外の熱を遮断する機能です。
これらの断熱効果は自治体の助成金や補助金の対象となる場合があります。検討される場合は調べてみましょう。塗装業者に相談することで、エリア内の助成金事業を確認することも可能です。
外壁工事の費用相場
つづいて、外壁工事の費用相場について解説します。使用する塗料や、サイディングの素材などによって、予算にかなりの開きが出ることが分かります。
塗装工事の場合
一戸建て住宅の塗装工事の場合の費用相場は、100~150万円といわれています。費用をもっとも左右するのは、使用する塗料の種類です。
以下は、塗装工事で使用される塗料の種類ごとの平米単価・耐用年数の目安です。
塗料の種類 | 特徴 | 平米単価 | 耐用年数 |
---|---|---|---|
アクリル塗料 | 色数が豊富で透湿性が高い | 1,400~1,600円/㎡ | 5~7年 |
シリコン塗料 | 汚れに強く透湿性が高い | 2,200~3,000円/㎡ | 10~15年 |
フッ素塗料 | 対候性と耐久性、ともに高い | 3,800~4,800円/㎡ | 15~20年 |
光触媒塗料 | 抗菌効果が期待できる | 4,000~5,500円/㎡ | 15~20年 |
無機塗料 | 対候性と防火効果がある | 4,500~5,500円/㎡ | 20~25年 |
出典:ファミリー工房 リンク先⇒https://www.familykobo-co.jp/family_school/exterior-wall-construction/#i-12
選ぶ塗料の種類によって、こんなにも平米あたりの単価に差が出るのですが、比例して高い塗料ほど、耐用年数も長くなります。つまり、光触媒塗料はシリコン塗料よりも1回分塗装工事の回数を減らせることが考えられるのです。
使用する塗料については、塗装業者とよく相談しましょう。
重ね張り工事の場合
重ね張り工事は、新築から30年目前後に塗装を1~2回行った後から検討する工事です。予算の相場は120~220万円が目安となります。張り替えよりは小規模の施工で済む工事です。
断熱性能を付加できる工事の場合、助成金使用の可否を調べてみましょう。
張り替え工事の場合
既存の外壁の撤去を伴う張り替え工事の場合、費用相場は180~280万円ほどと、もっとも高額となります。
張り替え工事で使用される外壁材の中でもっとも人気の高い3種について、以下でその相場ほかの比較をご覧ください。
外壁材の代表的な種類・特徴・メンテナンス頻度・単価の目安
外壁材の種類 | 特徴 | メンテナンス頻度 | 単価 |
---|---|---|---|
窯業系サイディング | コストパフォーマンスにすぐれる | 7~8年 | 3,500~5,000円 |
金属系サイディング | 防水性、耐久性ともに高い | 10~15年 | 4,000~6,000円 |
モルタル | 価格が安く、デザインが豊富 | 5~10年 | 1,500~4,000円 |
※耐用年数はいずれも30年
補修工事の場合
補修工事の場合の費用相場は、工事範囲や規模によって大きく変わります。したがって、以下のように1箇所あたりや1㎡あたりという計算をします。
部分補修の種類・工事内容・工事期間・価格相場
部分補修の種類 | 工事内容 | 工事の期間 | 相場 |
---|---|---|---|
ひび割れ補修工法 | ひび割れ(クラック)からの雨漏りや腐食を防ぐために行う。構造躯体まで影響している場合に施工する。 | 2~3日 | 1箇所あたり、1~2万円 |
充填工法 | エポキシ樹脂やポリマーセメントモルタルなどをひび割れ箇所に充填する。 | 1日以上 | 1㎡あたり2,000円から |
注入工法 | モルタル材の外壁修繕に用いられる。
資材が浮き上がった箇所にエポキシ樹脂を注入する工法。 |
1日以上 | 1㎡あたり3,500円から |
外壁剥落防止工法 ピンネット工法 |
モルタル材の外壁修繕に用いられる。
ピンとネットを使い、壁の補強を行いながら外壁落下を防ぐ。 |
1日以上 | 1㎡あたり1万3,000円から |
以上の外壁工事の費用を安く上げる方法として、ちょっと逆説的なノウハウがあります。屋根塗装などほかの工事と同時に行うと外壁工事単体よりも金額が高くなるのですが、別々に工事するよりも合計額が安くなります。足場の設営が1回で済む分、15~20万円前後 が浮くためです。
なお、コストを浮かせるために、部分的な塗装や簡単な補修であればDIYで行える場合もありますが、家全体を対象とした施工は足場の設置や専門技術が必要で、危険も伴うため、一般の方にはおすすめできません。
外壁塗装をするならいつがおすすめ?
外壁工事が塗装の場合は、晴れていて乾燥しているときが効率良く作業可能で、仕上がりもきれいにしやすいので、季節はそういった時期がおすすめです。
逆に、雨や雪の多い時期、台風シーズンなどは工期に狂いが出やすく、予定をかなりオーバーすることもあり得ます。
ただし、上記のような適期は業者も混みあっており、空いている時期を選ぶこと で着工が早くなったり、やや割引が効いたりすることもあるようです。
適期といえば、洗濯物が中干ししやすいなど暮らしの都合に合わせたり、「違う色に塗り替えて気分一新したい」という動機があったりしても良いのではないかと思います。好きな色に塗り替えることで、メンテナンスの必要性以外の動機が生まれるかもしれません。
以下は、外壁塗装の人気色として選ばれた色の割合を示すアンケートです。ベージュ、ホワイト、グレーなどが健闘しています。
外壁工事が必要な劣化症状・特徴
この項では、目で見て判断しやすい外壁の劣化状態と、必要な工事の目安をご紹介します。あくまで外見を通した目安なので、実際の工事の必要性や費用の見積もりは、専門業者の訪問による査定が必要になると考えてください。
外壁の劣化症状 | 状態 | 必要な工事 |
---|---|---|
チョーキング | 塗料に含まれる樹脂が紫外線によって分解され触ると手にチョークのような白い粉が付着する。
塗装面が本来の性能を発揮していない。 |
塗装工事 |
外壁の劣化症状 | 状態 | 必要な工事 |
---|---|---|
外壁のひび割れ | 壁面の劣化または、地盤の不等沈下によるひび割れが発生。 | ひびの幅によって判断。
補修工事(注入工法)か張り替え工事 |
外壁の劣化症状 | 状態 | 必要な工事 |
---|---|---|
剥がれ | モルタル材の経年劣化で剥落を起こしている。
併せて凍結によって塗膜のふくらみが見られる。 |
補修工事か塗装工事 |
外壁の劣化症状 | 状態 | 必要な工事 |
---|---|---|
サビの発生 | トタン壁や金属サイディングの表面にサビと塗装の剥がれが起きている。 | 塗装工事か張り替え工事 |
外壁の劣化症状 | 状態 | 必要な工事 |
---|---|---|
目地のコーキング劣化 | サイディングとコンクリート床の境目のコーキングが劣化し、ひび割れが起こっている。 | 補修工事(打替え) |
外壁工事にかかる期間
塗装工事に必要となる施工期間は、工事の種類ごとに異なります。工事の種類ごとの所要期間は、下記の表が目安となります。
工事の種類 | 期間 |
---|---|
塗装 | 7~10日 |
サイディング重ね張り | 約1~2週間 |
サイディング張り替え | 約1か月 |
補修 | 1日~1週間 |
外壁材の重ね張りと張り替えでは、所要日程にかなりの差があります。これは、古い建材の撤去は下地のやり直しに時間を要するためで、前述のようにコストにもかなりの差が出ます。
このスケジュールには、施工業者選定や見積もりのための現地調査、着工のための職人の手配、助成金の申請の期間などは含んでいないので、それらも見越して考えましょう。
外壁工事の日程が延長するケースも
外壁工事は屋外作業である関係で、季節や天候によって工程の進行が左右されます。また、工事が進行してから見積もり時の想定より傷みが進行している場合もあり得ます。以下のケースで工事がストップする点を覚えておきましょう。
- ● 雨や台風、湿度が高いとき
- ● 塗料の乾きが遅い際の乾燥期間
- ● 冬季など日照時間が短いとき
- ● 外壁の劣化が想定よりも激しいとき
塗装工事は、重ね塗りまでの乾燥が仕上がりに大きな影響を及ぼします。塗料は外気温23℃前後で3~6時間の乾燥時間を設けることが必要なものがほとんどです。
見積もり時に分かりにくい傷みの進行も、正確な築年数、あるいは前回の工事時期を伝えることによって、正しい推定が可能になる場合があります。正確な情報を伝えることで、見積もりの精度を高めましょう。
外壁工事の流れ
外壁工事の流れは、工事の種類を問わずに共通した流れがあります。この項では外壁工事の流れをご説明します。必要な準備や、現場立ち会いに備えてください。
ご近所へのご挨拶
外壁工事は、後述するようなご近所に影響する要素を持ちます。工事の開始前に現場の監督者と一緒に近隣への挨拶回りを行っておくと、トラブル防止となります。
クレームが出た場合、どのような理由であれ工事は中断の必要が出ることが多く、工程の遅れにつながるでしょう。
足場設置と養生
塗装のための足場組立を行います。足場は平屋の塗装であっても必要で、作業場の危険防止と効率化のために欠かせない工程です。
併せて周囲への資材や塗料の飛散に備えて、家の周りをナイロンや専用シートなどで養生=カバーし、汚れなどを防ぎます。
破損箇所の補修
外壁のひび割れや腐食などは、この段階で補修しておきます。補修工事のみが目的であれば、本体工事はここで終了です。サイディング材を重ね張りする場合でも、建物内部への傷みやサビ、再度の雨漏りなどの悪影響を軽減するために、この段階で傷みを補修します。
下地づくり
外壁下地の設置、窓などの開口部周辺に防水の役物や防水シートの取り付け、壁面の洗浄などを行い、よく乾燥させます。
塗装や張り替え作業
塗装作業の場合、下塗り・中塗り・上塗りの3工程が必要です。下塗りは下地専用の塗料、中塗りと上塗りは仕上げ用の同じ塗料を使用します。
サイディング材は貼り付け後に、隙間に雨水の侵入を防ぐためのシーリング処理を行います。
確認検査と足場撤去
工事を依頼した施主の立ち会いのもとで、工事の仕上がりの確認検査が行われます。この時点で補修や追加が必要なら対応してもらい、追加施工の必要がないと判断したら、足場を解体して原状回復し、すべての工程が終了となります。
外壁工事における注意点
外壁工事の依頼に慣れているという方は極めて少ないでしょう。外壁工事には欠陥施工や近隣へのご迷惑、不特定多数の人が出入りするなどで、思わぬトラブルの種が隠れています。とくに以下の点には、注意や事前の準備が必要です。
①施工業者は慎重に選ぶ
依頼する業者を慎重に選ぶ理由は詳細を後述しますが、もっとも大きな要因は「施工直後に手抜きなど、仕上がりの問題が分かりにくい」ことです。
塗装作業は仕上がった直後は見た目がきれいで、問題が分かりません。しかしすぐに剥がれやひびなどが目立つケースがあります。
塗装などのリフォームは専門の国家資格を持たなくても開業できるため、なるべく評判や施工技術、経営状況を確認して依頼しましょう。
②工事中は騒音・臭いが発生
外壁工事は足場の組み立てと解体時に金属音、張り替えの場合には解体の音、洗浄の際に水しぶきやコンプレッサーの動作音が発生します。
また、塗装中は溶剤の種類によりますが、強い臭いがしたり、溶剤の成分で気分が悪くなるなどの影響が出たりすることがあります。
事前に分かっていれば角が立ちにくいので、近隣の方には工事前にご挨拶をしておくことをおすすめです。
③防犯の徹底
工事の際には不特定多数の知らない人が出入りするため、窃盗犯の闇バイトは下見して、そのような家屋を探していることがあります。工事関係者は信頼できたとしても、どんな人が混ざっているかはチェックされないためです。
また、工事のための足場がかかると、深夜に2階のベランダや窓からの侵入が可能になります。工事期間中、とくに夜や外出時の防犯は、意識して手厚くしましょう。
外壁工事の施工業者の選び方
壁面の症状に応じた適切な工事を適正な価格で行ってもらうためには、業者選びがとても大切です。以下で施工業者を選ぶためのポイントを確認してください。
業者の種類を把握したうえで依頼先を決める
塗装業者の主な種類は、ハウスメーカー経由の依頼、工務店経由の依頼、地域の塗装業者の3つです。
挙げた順に料金が高い傾向にあり、家を施工したハウスメーカーのアフターフォローの一環で依頼するのが、もっとも安心なかわりに、高額になりがちです。
工務店は塗装以外に補修や部材の交換など、さまざまな手だてに対応する間口が広く、ハウスメーカーより安価にできることが多いでしょう。
地域の塗装店が金額だけ見ればもっとも安い傾向にあります。塗装の腕は確かなので、信頼と実績を確認できれば、良い依頼の候補になります。
相見積もりを取る
どんな業者に依頼するかを決めたら、候補になる複数の業者から見積もりを取って比較します。
価格だけでなくサービス内容、見積もりが細かく分かりやすいか、こちらの質問に親切に答えてくれるかなどがポイントとなります。
Web上で一括見積もりのポータルサイトを利用したり、地域の業者をピックアップしてホームページで施工例や利用者の声、業者の資格などを確認したりするのも良いでしょう。
塗装関連の資格は、会社の「塗装工事業許可」、在籍者の「塗装技能士」の国家資格、足場まで自社施工する場合は「足場の組立て等作業主任者」の国家資格などがあります。
塗装工事業許可は経営基盤までチェックして認定されるので、保持している会社なら安心です。
なお、最終的にどこに依頼するかは、必ず現場を見てもらったうえでの詳細見積もりで比較して決定しましょう。
悪質な業者に注意する
外壁工事は専門的な知識を要する分、一般的な人には分からないことが多いです。そのため、悪質な業者も存在しています。
訪問営業で出た見積もりを鵜呑みにして、そのまま依頼することは避けましょう。実際よりも深刻な状態といわれて高額の見積もりを提示されている可能性があります。
また、相場よりもかなり安い場合は、その根拠を確認してください。あとで追加料金が出る可能性があります。「近くの現場で足場の資材や人手を共用できるから」というのも、そのようなことは実際にはできません。
また、安い料金で施工完了しても、塗料の希釈が薄かったり、塗装の塗り重ねが充分でなかったりすることから、早々に壁面に傷みが生じてトラブルとなるケースもあります。
割引のほか、「来週までに決めてくれれば」と急がされたり、見積もりにあいまいな部分が多かったりする業者は、避けたほうが無難です。
家を買うなら、モデルハウスを見学しませんか?
外壁の仕上げはモルタル、各種サイディング、タイルなどがあり、それぞれデザイン、耐久性、メンテナンス費用などはさまざまです。
マイホームの検討の際は、実物の建物を体感するのをおすすめします。Webサイトの情報や口コミだけではつかみづらい点も、展示場で実物を見学することで、新しい生活の良さを知るための助けとなるでしょう。
東京・埼玉・群馬など首都圏を中心に、多数の住宅展示場を開催するハウジングステージでは、最新の機能や快適性、エコ性能を持つ一流ハウスメーカーのモデルハウスをご見学いただけます。事前ご予約で、住まいづくりのご相談を承ります。
まとめ
本記事では外壁工事とは何か、種類や流れ・費用相場・注意点を解説しました。
家は時間の経過にしたがって、必ず傷みが生じます。長く愛着の持てる状態を維持するためにも、定期的なメンテナンスは不可避と考えて、最初から予算化しておくと安心です。
経年の傷みだけでなく、災害などで家が傷ついたときには、火災保険や地震保険、自治体の助成金などを活用して修復し、良い状態を保つように心がけたいものです。
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この記事はハウジングステージ編集部が提供しています。