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住宅のマネーと制度

2018.07.12

7月のフラット35の金利は今年最低の水準まで低下

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5月の住宅ローン金利、フラット35が今年の最低水準に

5月の住宅ローン金利、フラット35が今年の最低水準まで下がりました。下のグラフにあるように、返済期間21年~35年は、6月の1.34%から0.03%下がって1.34%に、返済期間15年~20年は1.31%から1.29%に0.02%のダウンです。返済期間15年~20年は今年3月以来の低水準で、21年~35年は昨年12月以来の水準です。

▼フラット35最低・最頻金利の推移(単位:%)

返済期間21年~35年でみると、直近で最も髙かったのは今年2月の1.40%です。そこからすれば0.06%の低下です。仮に、3000万円、35年の元利均等・ボーナス返済なしとすれば、1.40%では毎月返済額9万0392円に対して、1.34%だと8万9522円です。月々では870円のダウンに過ぎませんが、年間では1万円以上の軽減ですから、金利低下のメリットは小さくありません。

民間ローンには大きな変化なし

▼大手銀行の固定期間選択型10年の金利の推移(資料:各行ホームページより作成)

2月 3月 4月 5月 6月 7月
 みずほ銀行 0.80% 0.80% 0.75% 0.80% 0.80% 0.85%
 三井住友銀行 1.10% 1.10% 1.10% 1.10% 1.15% 1.15%
 三菱UFJ銀行 0.80% 0.80% 0.80% 0.80% 0.85% 0.85%
 りそな銀行 1.10% 1.10% 0.70% 0.70% 0.70% 0.70%
 三井住友信託銀行 0.75% 0.75% 0.75% 0.70% 0.75% 0.75%

一方、民間ローンにはさほど大きな変化はありません。代表的な金利である固定期間選択型の10年固定の金利を見ると、みずほ銀行のみ0.05%上がって0.85%になりましたが、他の大手各行は6月の金利のままで据え置いています。

著者

山下和之(やました・かずゆき)

新聞・雑誌・単行本の原稿制作、各種講演・メディア出演など広範に活動。主な著書に『よくわかる不動産業界』(日本実業出版社)、『マイホーム購入トクする資金プラントと税金対策』(学研プラス)、『住宅ローン相談ハンドブック』(近代セールス社)などがある。

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