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住宅のマネーと制度

2018.09.24

東京圏で注文住宅を建てた人の建築費の平均は3707万円

INDEX

住宅生産団体連合会が会員企業である大手住宅メーカーで注文住宅を建てた人の実態調査を行っています。その2017年度の概要は一覧表にある通りです。

全国平均では住宅の延床面積は128.6㎡で、建築費の平均は3535万円、土地の取得費がかからない建て替えの人の建築費の平均は4026万円でした。

▼一戸建て注文住宅の平均顧客像

全国 東京圏 名古屋圏 大阪圏 地方都市圏
 年齢(歳)  40.5 42.6 38.3 41.5 38.9
 世帯人数(人)  3.40 3.46 3.28 3.36 3.45
 世帯年収(万円)  895 940 808 943 870
 住宅延床面積(㎡)  128.6 128.0 128.3 132.3 126.9
 建築費(全平均・万円)  3535 3707 3396 3675 3340
 建築費(建て替え・万円)  4026 4332 3770 3940 3741

資料:住宅生産団体連合会『2017年度戸建注文住宅の顧客実態調査』

東京圏の建築費は全国平均を上回る結果に

この調査では都市圏別の数字も出していますが、東京圏の延床面積は128.0㎡とほぼ全国平均と同じですが、建築費は3707万円と全国平均より172万円高くなっています。また、建て替えの建築費は4332万円で、こちらは全国平均より306万円も高いようです。

ちなみに、全国平均の建築費は15年度の3370万円、16年度の3454万円から17年度は3535万円に、毎年着実に高くなっています。1㎡当たりの単価も15年度は25.4万円だったのが、16年度には26.5万円、そして17年度は27.5万円とやはり年々上昇する傾向が強いようです。

資材価格は高止まりで、技能職不足から人件費が上がり続けていることもあって、今後も建築費の上昇が懸念されます。

著者

山下和之(やました・かずゆき)

新聞・雑誌・単行本の原稿制作、各種講演・メディア出演など広範に活動。主な著書に『よくわかる不動産業界』(日本実業出版社)、『マイホーム購入トクする資金プラントと税金対策』(学研プラス)、『住宅ローン相談ハンドブック』(近代セールス社)などがある。

山下和之の良い家選び
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