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住宅のマネーと制度

2018.10.19

10月のフラット35の金利は今年最高の水準まで上昇

INDEX

9月に続いて10月にはフラット35の金利が若干上がりました。返済期間15年~20年の最低・最頻金利は0.02%上がって0.33%に、返済期間21年~35年もやはり1.39%から0.02%上がって1.41%になりました。

返済期間21年~35年の今年に入ってからの最高金利は2月の1.40%でしたから、10月の1.41%は今年最高の金利ということになります。

今年の最低は7月、8月の1.34%でした。借入額3000万円、元利均等・ボーナス返済なしだと、金利1.34%の毎月返済額は8万9522円ですが、10月の1.41%だ9万0538円に増えます。月額1016円、年間では1万2192円、35年間の総返済額では42万6720円の負担増加です。わずかな金利差でも返済への影響は大きいので、今後の動向に注目しておく必要があります。

▼フラット35最低・最頻金利の推移(単位:%)

資料:住宅金融支援機構ホームページ

民間ローンは大きな変化なし

民間の変動金利型ローンの金利には変化がなく、固定金利型の指標金利とされる10年固定も基本的には変化はありません。三菱UFJ銀行のみ0.90%から1.20%に大幅にアップしていますが、これは9月でキャンペーン期間が切れたためで、基本的な金利水準には大きな変化はないとみていいでしょう。

▼大手銀行の固定期間選択型10年の金利の推移(資料:各行ホームページより作成)

5月 6月 7月 8月 9月 10月
 みずほ銀行 0.80% 0.80% 0.85% 0.85% 0.90% 0.90%
 三井住友銀行 1.10% 1.15% 1.15% 1.15% 1.20% 1.20%
 三菱UFJ銀行 0.80% 0.85% 0.85% 0.85% 0.90% 1.20%
 りそな銀行 0.70% 0.70% 0.70% 0.75% 0.75% 0.75%
 三井住友信託銀行 0.70% 0.75% 0.75% 0.75% 0.80% 0.80%

著者

山下和之(やました・かずゆき)

新聞・雑誌・単行本の原稿制作、各種講演・メディア出演など広範に活動。主な著書に『よくわかる不動産業界』(日本実業出版社)、『マイホーム購入トクする資金プラントと税金対策』(学研プラス)、『住宅ローン相談ハンドブック』(近代セールス社)などがある。

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