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住宅のマネーと制度

2019.04.30

住宅ローン金利は過去最低水準に近い超低金利が続く

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2018年年末からの長期金利の低下を受けて、2019年の住宅ローン金利は低下を続けています。全期間固定金利型のフラット35の金利をみると、図表1にあるように、返済期間15年~20年が1.21%で、返済期間21年~35年が127%です。直近で最も高かった2018年11月には、返済期間35年は1.45%でしたから、5か月間で0.18%も下がった計算です。

借入額3000万円とすれば、年利1.45%なら毎月返済額は9万1122円ですが、1.27%なら8万8512円にダウンします。月間2610円、年間なら3万1320円、35年の総返済額では109万6200円も負担が軽減されたことになります。超低金利のメリットは計り知れません。

民間住宅ローンの金利の指標といわれる固定期間選択型の10年固定の金利は図表2にある通りです。半年前の昨年11月に比べると、各行とも0.15%程度下がっています。

図表からも分かる通り、4月の金利を見ると、これまでの金利低下カーブが緩まり、金利低下が止まりつつあるようにみえます。この金利で住宅ローンを組めば、損することはないのではないでしょうか。

図表1 フラット35の最低・最頻金利の推移(単位:%)

図表2 大手銀行の固定期間選択型10年の金利推移

11月 12月 1月 2月 3月 4月
 みずほ銀行 0.90% 0.85% 0.80% 0.70% 0.65% 0.75%
 三井住友銀行 1.25% 1.20% 1.10% 1.20% 1.10% 1.10%
 三菱UFJ銀行 0.95% 0.90% 0.80% 0.79% 0.79% 0.79%
 りそな銀行 0.75% 0.75% 0.70% 0.65% 0.60% 0.65%
 三井住友信託銀行 0.80% 0.75% 0.65% 0.65% 0.65% 0.65%

(資料:各社ホームページより作成)

著者

山下和之(やました・かずゆき)

新聞・雑誌・単行本の原稿制作、各種講演・メディア出演など広範に活動。主な著書に『よくわかる不動産業界』(日本実業出版社)、『マイホーム購入トクする資金プラントと税金対策』(学研プラス)、『住宅ローン相談ハンドブック』(近代セールス社)などがある。

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