2019.06.06
超低金利継続! こんなに建てやすく、買いやすくなっている!
住宅ローン金利は依然として超低金利水準で推移しています。6月の金利は、民間ローンはほぼ横ばいですが、フラット35はやや低下して今年最低水準に並びました。
INDEX
フラット35の金利は今年最低水準に
フラット35は金融機関や返済期間によって異なるのですが、最も多くの金融機関が採用し、かつ最も低い金利は図表1にある通りです。5月から0.02%下がって、返済期間15年~20年は1.21%に、返済期間21年~35年は1.27%になりました。どちらも4月と同じ今年の最低金利です。
金利低下傾向もあって申請件数は増加傾向
この金利低下を受けて、フラット35の申請件数が着実に増加しています。1月には月間7632件だったのが、2月には9048件に増え、3月には1万0410件と1万件の大台に乗せ、さらに4月には1万1020件に増加しました。
借入額4000万円なら年間返済額は4万円以上減少
昨年11月の1.45%の段階で4000万円を借り入れると、35年元利均等・ボーナス返済なしの毎月返済額は12万1496円で、年間では約146万円になります。
それが、今年6月の1.27%だと11万8017円に減少します。年間では約142万円です。月額にして3479円、年間では4万円以上の負担の軽減になります。これだけ負担が軽くなっているのですから、利用者が増えるのも当然のことでしょう。
民間ローンの金利には大きな動きはなし
一方、民間ローンには特段の変化はありません。メガバンクの金利をみると、たとえばみずほ銀行は変動金利型の最優遇金利は0.625%、ネットでの申込みは5.275%としています。
固定金利の指標といわれる固定期間選択型の10年固定の金利は図表2にある通りです。メガバンク3行にりそな銀行、三井住友信託銀行の大手5行の金利は前月から変化がありません。
大手銀行の固定期間選択型10年の金利推移
4月 | 5月 | 6月 | |
---|---|---|---|
みずほ銀行 | 0.75% | 0.75% | 0.75% |
三井住友銀行 | 1.10% | 1.10% | 1.10% |
三菱UFJ銀行 | 0.79% | 0.79% | 0.79% |
りそな銀行 | 0.655% | 0.705% | 0.705% |
三井住友信託銀行 | 0.65% | 0.65% | 0.65% |
(資料:各社ホームページより作成)
著者
山下和之(やました・かずゆき)
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