2019.06.24
住宅選びの三本柱は「高耐久性」「耐震性」「省エネルギー性」
住宅金融支援機構では年に1回、住宅事業者、一般消費者、ファイナンシャルプランナーを対象に、住宅市場動向に関するアンケート調査を実施しています。その2019年度版の結果のなかから、一般消費者がどのように住宅選びを行っているかを紹介しましょう。
INDEX
住宅事業者選びで重視するのは「建物の性能」
まず、「住宅事業者選び」で重視するポイントのトップは図表1にあるように「建物の性能」の59.4%です。複数回答で支持率が50%を超えたのはこの「建物の性能」だけでした。
以下「住宅の立地」(48.1%)、「デザイン」(39.7%)、「住宅の価額や手数料」(29.7%)などが続いています。立地、デザインや価格などもさることながら、何より建物の性能に優れた会社を優先的に選んでいるようです。
図表1 「住宅事業者選び」で重視するポイント(複数回答)
「高耐久性」「耐震性」「省エネルギー性」が三本柱に
では、その「建物の性能」で重視するポイントは何でしょうか。その結果は図表2にある通りです。
トップには75.7%の支持率で「高耐久性」が挙がり、2位は「耐震性」の68.0%で、3位が「省エネルギー性」の40.9%という結果でした。
4位の「通風・換気性」は20.1%にとどまっており、「高耐久性」「耐震性」「省エネルギー性」が住まい選びの三本柱といっていいでしょう。
図表2 「建物の性能」で重視するポイント(複数回答)
「人生100年時代」の視点からの住まい選びを
「人生100年時代」といわれる昨今、長く、快適に暮らせる住まいであることが第一で、同時に地震の多いわが国では耐震性の高さも重要です。その上で、環境にやさしく、家計や住む人の健康にもやさしい「省エネルギー性」の高い住まいであればいうことなしでしょう。
なお、この調査では、住宅選びだけではなく、いまの住宅市場に対する見方など、さまざまなアンケートを行っています。住まいの建築・購入を考えている人には参考になりそうなデータが多いので、時間がある折りにでも下記をご覧ください。
★住宅金融支援機構『2019年度における住宅市場動向に』
著者
山下和之(やました・かずゆき)
◆山下和之の良い家選び
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◆ZUU online