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今どきの住まい・暮らし

2019.07.19

長期優良住宅は2009年度のスタートから9年で累計100万戸に

「長期優良住宅の普及の促進に関する法律」に基づいて、2009年6月からスタートした長期優良住宅の認定制度。国としては、長く快適に住める長期優良住宅を促進するため、一般の住宅より住宅ローン減税の減税額を多くするなどの支援策を実施しているのは周知の通りです。その結果、ほぼ丸9年が経過した18年度末、19年3月末時点で累計100万戸に達したことが国土交通省から発表されました。

INDEX

スタート直後からほぼ年間10万戸台を継続

国土交通省によると、長期優良住宅の認定制度がスタートした09年度の認定戸数は5万7083戸でしたが、翌10年度には年間10万戸に達し、14年度に一時的に10万戸を切った以外は、コンスタントに10万戸台を維持してきました。
この14年度の減少は、消費税が5%から8%に上がって、新設住宅着工戸数が大幅に減少した年であり、その分長期優良住宅の認定戸数も減少しました。そうした特殊要因を除けば、年間10万戸台がほぼ定着しているといっていいでしょう。

●長期優良住宅の認定戸数の推移

資料:国土交通省ホームページ

9年間の累計では102万戸を超える

上のグラフの折れ線は、制度スタートからの累計戸数の推移を示していますが、それがほぼ右肩上がりの直線になっていることが、これまでの堅実な推移を反映しています。
都道府県別にみると、最も多いのは、東京都ではなく実は愛知県です。マンションではなく一戸建て志向の強い地域性を反映しているのでしょうか、累計では12万戸を超えています。次いで東京都が約7万戸で、神奈川県と埼玉県が6万戸台で続いています。

長期優良住宅にはさまざまなメリットがある

長期優良住宅の価格は一般の住宅に比べてやや高くなりますが、長い目でみると決して高くはありません。2000万円で50年住める住宅だと、1年当たりのコストは40万円ですが、3000万円で100年住めれば、1年当たりのコストは30万円に下がります。
そのほか、一般の住宅に比べ住宅ローン減税の控除額が多くなる、不動産取得税の控除額が多くなる、登録免許税や固定資産税が軽減されるといったメリットもあります。
これからマイホームの建設・取得を検討するのなから、ぜひとも長期優良住宅を選んでいただきたいものです。

著者

山下和之(やました・かずゆき)

新聞・雑誌・単行本の原稿制作、各種講演・メディア出演など広範に活動。主な著書に『よくわかる不動産業界』(日本実業出版社)、『マイホーム購入トクする資金プラントと税金対策』(学研プラス)、『住宅ローン相談ハンドブック』(近代セールス社)などがある。

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この記事はハウジングステージ編集部が提供しています。

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