2020.03.19
信頼できるハウスメーカーの見つけ方!住宅展示場で見つけるのがおすすめ
国土交通省は、今後の住宅政策の企画立案の基礎資料とすることを目的に、2001年から『住宅市場動向調査』を実施しています。このほど、2018年度中に住替え、建替え、リフォームを行った人を対象にした最新の結果が公表されました。そのなかから、注文住宅を建てた人の会社選びや物件選びのポイントなどを紹介しましょう。
INDEX
半数以上の人が住宅展示場で依頼した会社を見つけている
注文住宅を建てた人たちに、施工会社をどこで見つけたのか、その情報収集方法を聞くと、図表1のような結果になりました。
最も多かったのは、「住宅展示場で」の52.5%で、2位の「知人等の紹介で」の24.9%を大きく引き離して断然のトップでした。ダブルスコアの大差です。
最近は、「インターネットで」という人も増えていますが、それでも18.9%にとどまっており、実際に実物のモデルハウスを見学できる住宅展示場が、やはり一番大きな影響力を持っているようです。
図表1 依頼した会社をどこで見つけたか
いろんな会社、いろんな工法のモデルハウスが建っている
総合住宅展示場は、1か所でいろんな会社、いろんな工法のモデルハウスを見ることができるのが大きなメリットです。
ひとくちに一戸建てといっても、日本の伝統的な建て方である軸組工法から、プレハブ工法、2×4工法とさまざまですし、木造、鉄骨造、鉄筋コンクリート造など主な部材による違いもあります。
また、出展している企業も、全国ブランドの大手住宅メーカーから、各ブロック単位などで活動しているホームビルダー、そして地元の工務店までさまざまです。
それぞれに特徴がありますから、それを1か所でチェックできるので、効率的に住まいづくりを進めることができます。
「信頼できる住宅メーカー」が住宅選択の決め手に
では、いろいろある住宅メーカー、住宅のなかから、実際に建てた住まいを選んだ理由を聞いてみると、図表2にあるように、「信頼できる住宅メーカーだったから」が49.4%でトップに挙がりました。これは過去5年間をみても、不動のトップです。
この「信頼できる住宅メーカーだったから」は、全国平均では49.4%ですが、三大都市圏に限ると、51.7%とややポイントが高くなります。
地方では、地域のつながりなどから、地元の工務店などを選ぶケースも多いのでしょうが、大都市圏ではそうした地縁なども薄くなっていることから、長年実績があって、信頼性の高い住宅メーカーを選ぶケースが多いのではないでしょうか
図表2 依頼した会社に決めた理由
住宅の内容では「高気密・高断熱住宅だから」がトップ
住宅選びの最大のポイントは「信頼できる住宅メーカーだったから」ですが、住宅そのものについては、どんな点を評価しているのでしょうか。住宅設備等に関する選択ポイントを聞くと、図表3のような結果でした。
1位に挙がったのは、「高気密・高断熱住宅だから」の64.5%でした。5年前の55.4%から9.1ポイント高まっています。高気密・高断熱の住まいは省エネで環境に貢献し、光熱費を削減できる上、ヒートショックなどのリスクを軽減できる点が大きく評価されているようです。
2位には「火災・地震・水害などへの安全性が高いから」が54.0%で続いています。5年前には47.9%でしたから、6.1ポイントのアップです。近年、地震や水害などの自然災害が増加していることが影響しているのではないでしょうか。
図表3 住宅の設備等に関する選択理由
住宅ローンの活用方法などの各種のデータが揃う
このほか、『住宅市場動向調査』では、注文住宅に関しては敷地の取得方法、長期優良住宅の認定状況、住替え前と住替え後の比較、省エネ設備や高齢者向け設備の設置状況、資金計画の内容、住宅ローンの有無、住宅ローン返済状況など、さまざまな調査が行われています。
さらに、注文住宅以外にマンションや建売住宅などの分譲住宅、中古マンションや中古一戸建てなどの中古住宅を取得した人たちに関する調査結果も紹介されています。
ここでは詳細を紹介仕切れませんので、ぜひ国土交通省のホームページから内容をチェックしてみてください。マイホームを建てた人たち、買った人たちが、どんなふうに建てているのか、買っているのか、参考になるデータが必ず見つかるはずです。
国土交通省『令和元年度住宅市場動向調査』
著者
山下和之(やました・かずゆき)
・山下和之の良い家選び ・Business journal ・現代ビジネス ・ARUHIマガジン
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この記事はハウジングステージ編集部が提供しています。