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家づくりの雑学

2023.04.26

注文住宅のリビングの間取りを考える際のポイント6選&おしゃれにするためのテク5選

最終更新日:2024/10/15

注文住宅の購入にあたって、リビングの設計にはこだわりたいと考えている方も多いのではないでしょうか。住宅のなかでもリビングは過ごす時間が長いため、お気に入りの空間を作ることで生活の満足度が高まります。

そこで本記事では、家族のニーズに合ったリビングの間取りを作る方法や失敗事例を紹介します。本記事を読んでいただければ、注文住宅のリビングを作るために必要な要素が分かり、希望の間取りを作れるでしょう。

住宅の間取り作りで悩んでいる方は、ぜひ参考にしてください。

INDEX

注文住宅のリビング作り・間取り決めでこだわるべきポイント

注文住宅のリビングを考える前に、良いリビングとは何か、間取りでこだわるべきポイントをご紹介します。

以下はリビングの用途についてのアンケート結果です。約3分の1が「家族みんなで同じことをして過ごすほうが多い」と回答しています。リビングが家族の交流の場として大きなウエイトを占めていることが分かります。

2024年 ダイワハウス調べ

開放感を意識する

たとえば落ち着くリビングというと、こじんまりとした狭い空間なども連想しますが、長時間過ごすリビングに、閉塞感は禁物です。近年では建築技術が進化した結果、強度、気密性、断熱性が向上し、大きな窓や吹き抜け、高い天井にトップライトを設けるなど、開放感のあるリビングが実現できます。

ただ開放感があるだけでなく、吹き抜けから2階やスキップフロア(中2階)などに居る家族とのつながりを実感できるのもポイントです。

視界の広がりを意識する

落ち着くリビングには開放感が重要な点から、視界の広がりも意識して間取りを考えましょう。

たとえば、家族の座るソファが対面する壁やテレビ台の後ろに距離がない場合、圧迫感があります。一方、窓際にテレビを置き、外の景色や植栽が見える工夫をすれば、視界の広がりを感じられるでしょう。近年の液晶テレビは性能が向上し、逆光でも自動で画面の光量を調整してくれます。

ただし、外の景観を重視する場合は、同時にプライバシー保護のため、外側から室内を遮る工夫は必要となります。

広すぎず狭すぎない

開放感を演出するのは大切ですが、面積はただ広ければ良いのではなく、過ごす家族の人数に応じて適切な広さがあります。

一般的には3~4人家族には、16~20畳が適切とされます。ほかの居室などとの広さのバランスを考え、無駄な光熱費を使用しないためにも、ちょうど良い広さの基準をもとに考えましょう。

静粛性の確保

良いリビングは、静かな環境であることも条件の一つです。無駄な音に極力干渉されない間取りを検討しましょう。

水まわりやドア、道路からの距離などがポイントです。

トイレや浴室などの水まわりへの出入りのたびに水音やドア音が出るため、リビングからはある程度の距離を離すか、音を遮断できる構造にするのがおすすめです。

また、家族の数に応じてドアの開閉頻度が増えます。リビングのなかで家族の集まるソファまわりにドアを多く作った場合、開閉のたびに気になるため、ドアの配置も考えましょう。

リビングが交通量の多い道路に面していると、車の音や人の話し声が気になることがあります。可能であれば、表通りとは反対側にリビングを作る間取りも検討しましょう。

空間分けして用途を意識する

写真のように、ダイニングスペースとリビングを段差などでゾーン分けすることで、落ち着いた空間が作れます。畳敷きの小上がりを設けても、休憩や寝かしつけに活用でき、機能的です。リビングのなかでの生活動線も意識して、空間分けを検討してみましょう。

自然光を確保する

注文住宅で良いリビングを作るためには、自然光をしっかり確保するのがおすすめです。

自然光が入ることで、明るく気持ちの良い空間になるだけでなく、身体のリズムも整います。リビングに大きな窓を作るのが難しかったり、日当たりに限りがあったりする場所にリビングを作る場合、吹き抜けやトップライト=天窓で採光を確保する方法も良いです。

注文住宅のリビングをおしゃれにするためのテクニック

この項では、リビングをおしゃれにするためのコツをご紹介します。

以下は、「在宅時間の増加でインテリアにこだわるようになった場所は?」というアンケートの回答です。リビングが87.3%と圧倒的に高い結果となっています。

2022年 一条工務店調べ

テイストと基本レイアウトを決める

おしゃれなリビングを考えるうえでまず大切な要素が、テイストの統一感と、着座位置の基本レイアウトを決めることです。

テイストはモダン、和風、ナチュラル、カントリー、北欧風、レトロ、ボタニカルなど、Webサイトや建築雑誌などを参考に、方向性を検討しましょう。

また、一軒家のリビングはシンプルな長方形とは限りません。家具の置き場や動線を確保するためにも、基本のレイアウトをもとに間取りも考えます。リビングの基本となるレイアウトは以下の3つです。

  • ● L型のレイアウト :テーブルをイスやソファでL型に囲う
  • ● 対面型のレイアウト :テーブルを挟んで向き合う形にイスやソファを置く
  • ● コの字型のレイアウト :テーブルをイスやソファでコの字型に囲う

デザインを工夫する

内装デザインも、工夫するポイントです。写真のような壁紙の色替えや素材の違うアクセントクロスを壁面の一部分に張ってみましょう。壁のアクセントは住み始めて以降も試行錯誤しながら変化をつけられます。

そのほかに、天井に傾斜をつけたり梁見せ天井にしたりできます。床材も、ライフスタイルの変化に合わせて、10年単位くらいで変更を考えてはいかがでしょうか。

照明を工夫する

お気に入りのリビングにするには照明の数や色、明るさなども重要な要素です。

特に夜間は暖色系の色の照明を用いることで、おしゃれな空間を演出できます。一般的なシーリングライトだけでなく、以下のような照明も使ってみましょう。

  • ● ダウンライト
  • ● スポットライト
  • ● ブラケットライト
  • ● ペンダントライト
  • ● 間接照明

家具を工夫する

テイストを決めて、それに合わせて配置する家具のデザインも統一するのがコツです。

もちろん何を置くかは自由ですが、テイストと統一感を持たせることで、落ち着いた空間となるでしょう。

背の高い家具は圧迫感があるため、開放的な空間にしたい場合、背の低い家具を選ぶのがおすすめです。家具だけでなく時計や花、絵画など自分の好きなデザインにこだわり、居心地の良い空間を作りましょう。

散らかさない・収納をしっかり設ける

頑張っておしゃれで気持ちの良いリビングができあがっても、日用品で散らかった状態では、落ち着いた空間にはなりません。

リビングに置く必要があるものをあらかじめ想定し、すべてのものが収納できる場所を過不足なく確保しましょう。収納は同じものをいつも同じ場所にしまうよう決めることによって、探し物の手間も減らすことができ、すっきり暮らせます。

リビングはキッチンに隣接か、一体化していることも多いので、調理器具や食器、食材などの収納も意識して設計しましょう。

【覚えておきたい】注文住宅のリビング間取りの失敗あるある

リビングの間取りでよくある失敗事例は以下の通りです。

  • ● 窓が少なく暗い
  • ● 広すぎて落ち着かない
  • ● 動線が狭く移動しにくい
  • ● 家族の居場所が定まらない
  • ● 家具のレイアウトが難しい

小さなことのようにも感じますが、過ごす時間の長いリビングでストレスを感じると生活の満足度が下がります。せっかく住宅を建てたにもかかわらず、日々の生活でストレスを感じては後悔してしまうでしょう。

上記のような間取りの失敗は「ゾーニング」ができていないことが原因です。ゾーニングとは、空間を目的や使い方によってブロックに分けることを指します。

単に広い空間を作るのではなく、食事のスペースやくつろぐスペースのように空間の目的を明確にして間取りを設計する必要があります。

理想のお家探しなら、ハウジングステージ

リビングの間取りについて、あこがれのサンプルは、Webサイトの施工例や雑誌などで収集できます。しかし実物を見ると理想と異なっていたり、素材の質感が好みでなかったりすることも。

また、実際に建てられた家屋を見学すると、新しいアイデアも浮かんできます。

東京・埼玉・群馬など首都圏を中心に、多数の住宅展示場を開催するハウジングステージでは、最新の機能や高い安全性を備えた、一流ハウスメーカーのモデルハウスをご見学いただけます。

まとめ

本記事では注文住宅で希望通りのリビングの間取りを作る方法や、失敗事例を紹介しました。

一般的にリビングは家のなかで最も長い時間を過ごすため、リビングでストレスを感じると生活の満足度が下がってしまいます。充実した生活を送るためにも、家族の希望に合ったリビングの間取りを考える必要があります。

しかし、広ければ快適に過ごせる訳ではありません。広すぎるのも後悔の原因になるため、世帯人数に合った広さにしましょう。

また、素材や配色、照明なども重要な要素です。本記事で解説した内容を参考に、リビングでどのような時間を過ごしたいかを考え、最適な間取りを作りましょう。

執筆・情報提供

岡﨑渉(おかざきわたる)

国立大学卒業後新卒で大手不動産仲介会社に入社。約3年間勤務した後に独立。現在はWebライターとして活動中。不動産営業時代は、実需・投資用の幅広い物件を扱っていた経験から、Webライターとして主に不動産・投資系の記事を扱う。さまざまなメディアにて多数の執筆実績あり。宅地建物取引士・FP3級の資格を保有。

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この記事はハウジングステージ編集部が提供しています。

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