2021.01.08
都心の限られたスペースこそ、 子どもと一緒にアップデートを -vol.2-
【vol.2】子どもがいても部屋がスッキリしているのは、 お気に入りのものだけを残す断捨離®のおかげ
妊娠を機に育児グッズやベビー服がどんどん増えていく……。ただでさえ手狭な自宅がもっと窮屈な状態に……。このような光景は子育て家庭ではよく見られるのではないでしょうか?
その点、我が家では、あるメソッドに従い、5歳の子どもがいるにも関わらず、スッキリとした状態を保てています。
その秘訣は、居住スペースには基本的にものを置かないこと。そのためのポイントについて紹介します。
INDEX
「いつか使うかも」と、どんどん増えていった育児グッズ。
生まれてくる我が子のため、妊娠中から育児グッズを揃える人は多いでしょう。私も例に漏れず、何が必要かわからないままにベビー服やベビーカー、抱っこひもなどを買っていました。さらに親からはベビーベッドやバウンサー、ベビーバスなどの大型育児グッズもプレゼントされ、ものは増える一方……。
でも、第1回(前回の記事リンク入れる)*で触れたように、我が家は決して広い家ではありません。次第にリビングや寝室はものに占拠され、足の踏み場もないほどに。
子どもが生まれると、少しずつ要・不要がわかるようになりました。添い寝をするのでベビーベッドは使わない。バウンサーよりも以前から持っていた大型クッションにのせるほうが子どもの機嫌はよい。さらに生後1カ月をすぎたあたりから一緒に入浴するようになったので、ベビーバスも不要になりました。
それでも私は、それらを処分することができませんでした。せっかくもらったものを捨てるのは申し訳ないし、もしかしたらまた使うかもしれない。もったいない精神が勝り、邪魔と感じているにも関わらず、それらはずっと我が家にありました。
「使わない」「好きじゃないもの」を処分して、少数精鋭にする。
不要となった大型育児グッズを捨てられないだけでなく、産後は周りの先輩ママたちからベビー服のおさがりをもらうことも多く、ますます子どものアイテムは増えていくばかり。しかも、我が子は成長が早く、サイズアウトしてしまったものや、好みに合わず着ていないベビー服も数多くありました。
でもやっぱり捨てられない!収納スペースからはみ出したものを、とりあえず納めるためのチェストやボックスを買い足し、我が家はますますものだらけになりました。
そんなもので溢れた部屋で、日中は意思の疎通すらはかれない子どもにつきっきり。気分転換はできないし、次第に気分も滅入ってきました。そんなときに仕事で出会ったのが、断捨離®で有名なやましたひでこさんでした。
それまでの断捨離®のイメージは、とにかくなんでも捨てる流行りの片付け術。でも、やましたさんの断捨離®は全然違いました。それは、所有するものの中からお気に入りを選び出し、少数精鋭を持つことが基本だということ。「いつか使うかもしれない」「とりあえず持っておく」「せっかくだから」と思うものは愛着がない証なので、保管してもその後登場することはほぼありません。だから使わないもの、好きじゃないものを処分すればいいという、至ってシンプルなロジックなのです。
やましたさんの断捨離®に出会ったことで肩の荷が下りた私は、これまで我が家を占領していたベビーベッドやバウンサー、ベビーベッド、着ないベビー服などの一部は廃棄し、残りは友人たちに使ってもらうことにしました。その後も私の断捨離®熱はどんどん高まり、着なくなった洋服やバッグ、靴、調理器具、調味料、溜め込んでいたコンビニなどの割り箸、いつか使えるかもと保管しておいたおしゃれな紙袋なども一斉に処分しました。すると部屋がすっきりしたと同時に、それまで悶々としていた気持ちまでもさっぱりしたのです。
断捨離®を知って買い物の仕方も変化!
断捨離®のメソッドを学んでからは買い物にも変化が。「安物買いの銭失い」にならないよう、どんなにお手ごろでも好きではないものは買わなくなりました。子どものおもちゃも、しばらく遊んでいないようなら、本人に確認してから処分するようになり、室内がおもちゃで溢れる事態はなくなりました。むしろ、私がどんどん処分しているうちに、子どもの方から「もう、これで遊ばない」と自ら判断して処分するように。
ちょっとした気づきで、ものに溢れた住まいから脱却した我が家。住宅展示場にも子どもと暮らすためのアイデアやヒントはたくさんあります。実際に目で見て、みなさんにとっての気づきを発見してみてくださいね。
執筆・情報提供
津島千佳(編集・ライター)
現在はLEEweb「暮らしのヒント」(集英社)やMen’s Precious.jp「美女が飲んでいるスナック」(小学館)、kufura(小学館)などで執筆している
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