2021.11.20
わたしのこだわりの家 第6回 アイデア豊富な「キッチンDIY」で快適性を劇的アップデート!
おうちのなかでも、毎日使うキッチンの快適性は、大きな課題のひとつ。日々の家事に追われ「キッチンまわりの整理がなかなか上手くいかない!」というお悩みを抱える人も多いはず。今回は、DIYクリエイターchikoさんに、キッチンの快適性を劇的にアップデートするための「DIYアイデア」を教えていただきました!
INDEX
【1】DIYで機能性とデザイン性をアップデート!
これまで、行政と一緒にDIYで空き家を改修するプロデュースをいくつか手がけてきました。その中でもキッチンスペースは、お料理が楽しくなるような使いやすさはもちろん、素敵に仕上がるようにデザインしてきました。
ここでは、いくつかの事例をご紹介します。
<事例A>
こちらは一般的な賃貸住宅のキッチンです。キッチン設備はDIYでカスタマイズしやすいタイプに新調して、シンク下のキャスター付き収納やキッチン上の棚をDIYで作りました。レンジフードの下はDIYタイルを使用しています。タイルの裏側がシール状になっていて、裏紙を剥がしてそのまま壁に貼っていくだけなので簡単です。キッチン入口のドアもアクセントカラーのピスタチオグリーンでペイントし、白とナチュラルな木目をベースに北欧風インテリアのキッチンになりました。
<事例B>
こちらは築40年ほどの戸建てのキッチン。システムキッチンを新設して、タイルをDIYで貼りました。After写真の左手前にある板壁は新しく作ったものです。あえてリビングとキッチンを仕切る壁を作り、裏側は冷蔵庫を置くスペースにしました。
キッチン内の動線や調理家電の収納を考えて、DIYで機能性をアップしています。
<事例C>
こちらは築50年の空き家だった古民家のキッチンです。予算の関係で、キッチンの設備はそのまま残し、吊り戸の扉に古材を貼ってリメイクしたり、壁のペイントや板壁を作ったりすることで、温かみのある明るいキッチンになりました。
また、照明を替えることで、キッチンの雰囲気もぐっと変わってきます。
キッチンをおしゃれにしたい!と思ったら、まずは照明を新しくしてみるのもいいかもしれませんね。
【2】レトロを活かしたわが家のキッチンDIY
築32年のわが家のキッチンは、レトロなデザインのガスコンロと、ブラックとステンレスの組み合わせが珍しいデザインのシステムキッチンで、気に入って大切に使っています。
そのシステムキッチンに合わせて、キッチン側のステンレス壁面の上から耐水合板を取り付け、タイルを貼りました。
そのほかの壁もペイントし、勝手口の手前に飾り窓枠をつけて、カフェ風のデザインにDIYで変身させました。食器棚は既存の食器棚をリメイクし、棚を増やして収納力をアップしています。
既存のものを上手に活かしたお気に入りのキッチンスペースになりました。
【3】わが家のキッチン収納DIY
大がかりなDIYにかぎらず、野菜や調味料などのちょっとした収納に役立つわが家のDIY収納をご紹介します。
1. 100均のすのこで作ったワイングラスの「吊り下げ収納」
すのこの板を外してから丸くジグソーでカットして、両端に角材を取り付け塗装したら完成です。
2. カラーボックスを2つ使った「カウンター式食器棚」
カラーボックス2台に天板を取り付けするだけで簡単にできるキッチンカウンター。
スライドレールを取り付ければ、引き出しも作ることができます。
3. 100均の材料で作る「キッチンゴミ箱」
100均のすのこを使った蓋付きのゴミ箱。中にゴミ袋を入れて使います。
置き場所を移動できるようキャスターを付けておくと便利です。
4.「調味料ラック」
調味料は同じケースに移し替えて、それにぴったり合うサイズでラックを作ります。
頻繁に使う調味料はここにまとめておくと、収納しやすくなります。
【4】野菜をすっきり収納できるワゴンの作り方
わが家は、大学生の娘が学生料理家として活動しているので、家族の食事も娘が作ってくれています。キッチンを使う頻度の高い娘からのリクエストで、野菜を収納できるワゴンを作りました。100均のすのこを使って、簡単にできるワゴンの作り方をご紹介します。
《材料》
- ・杉板 縦240×横90×厚さ13㎜ 6枚
- ・杉板 縦374×横90×厚さ13㎜ 6枚
- ・松胴縁 縦600×横40×厚さ15㎜ 4本
- ・すのこ(セリア 縦45×横20cm) 3枚
- ・アイアンハンドル 1個
- ・キャスター(セリア) 4個
1. 杉板でボックスの枠を組み立てていきます。
短い板面からビスを打ちます。杉板の枠は合計3個作ります。
2. 杉板の枠に合わせて、すのこの長さをのこぎりでカットし、3箱のボックスを作ります。
すのこは、杉板の枠に短いビスで固定していきます。釘でもOK。
残りの2つも同様に組み立てます。すのこを取り付けた部分が底になります。
3. 全体にやすりがけをしてから、お好みの塗料で塗装します。
今回はオールドウッドワックスのアンティークグレーでを塗装しました。
支柱になる4本の木材(松胴縁)もヤスリをかけてから同様に塗装します。
4. 先に作ったボックス3箱と支柱をビスで固定します。
上下にボックスを1箱ずつ取り付けてから、真ん中を取り付けするとスムーズです。
5. 最後に底にキャスターを取り付け、アイアンハンドルを取り付けしたら完成。
アイアンハンドルは、1番上のボックスに取り付けます。
【5】配膳用に折り畳めるキッチンカウンターをDIY
わが家のキッチンはスペースが狭くて配膳できる場所がなかったので、カウンターに折りたためるテーブルを作りました。
作り方は簡単です。
ワックス塗装した天板の裏側に折り畳み式のアングルをビスで固定します。
おかげで配膳がとてもスムーズになりました。使わないときは折り畳めるので、スペースも確保できます。
狭いスペースの有効活用に、ぜひ作ってみてくださいね。
執筆・情報提供
執筆:DIYクリエイター chiko
ブログやSNSや動画で作り方を発信したところ、そのスタイルが認められ著書を出版。
雑誌、テレビやラジオのDIY企画にも多数出演。
活動の場は全国へと広がり、現在は新築モデルルームのデザインや、DIY工房、空き家DIYプロデュースなど多岐にわたり活動中。
・著書『let's diy! カフェみたいなお家を作ろう』宝島社
・インスタグラム wagonworks 8万フォロワー
・ライブドア公式ブロガー http://wagonworks.blog.jp/
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