2022.03.01
雛人形や五月人形を飾る場所は? ホームパーティーで季節のイベントを楽しもう
日本には四季折々に、節句という年中行事があります。楽しくお祝いをすれば、子どもたちにとって素晴らしい思い出になることでしょう。今回は、節句に欠かせない雛人形や五月人形を飾る場所の計画の仕方や、イベントを思い切り楽しむホームパーティーがしやすいプランニングのコツをご紹介します。
INDEX
【1】コンパクト化しているものの、雛人形や五月人形はどこに飾ったらいいの?
3月の雛祭りや5月の端午の節句は、雛人形や五月人形を飾り、子どもたちの健やかな成長を願う楽しいお祭りです、これらは「節句」と呼ばれる年中行事で、日本書紀などにも登場する歴史のあるイベントです。
雛祭りは上巳(じょうし)の節句とも呼ばれ、雛人形や桃の花を飾ってお祝いをします。端午の節句は武具や鯉のぼりを飾ります。
このようなイベントは、子どもたちにとってかけがえのない思い出になります。また季節感のある暮らしは、子どもたちの情緒を育み、心を豊かにしてくれるでしょう。
節句で飾る雛人形や五月人形は、昨今の住宅事情からサイズはコンパクト化していますが、どこに飾ろうかと悩む人は少なくありません。せっかくの年中行事ですから、より効果的に、そして美しく飾れるような家づくりの工夫をすれば、季節ごとのイベントがより楽しくなります。
その際には、家族や親せき、友人たちと一緒にお祝いができるよう、ホームパーティーがしやすい間取りにしておくと、1年を通して楽しい暮らしが送れるようになります。
【2】和室の床の間、リビングのイベントスペースなど、家族で見て楽しめる場所に
節句飾りの雛人形や五月人形は、以前は和室の床の間に飾るのが一般的でした。最近は和室そのものが減ったといわれますが、注文住宅では多くの人が和室を作ります。和室を計画する際には、床の間の取り付けも検討しておくといいでしょう。
床の間は、和室をより華やかに演出してくれるとともに、空間にゆとりを生み出してくれます。デザインも伝統的なものから、新しいモダンデザインまで、さまざまに作れるので、わが家のインテリアに合わせて作ってみてはいかがでしょうか。
床の間を作るスペースがない場合は、部屋の隅の畳を半分にして、そこに磨いた御影石などをはめ込んで「踏み込み床」にするアイデアもあります。
リビングに飾る場合は、壁面収納の一部に飾り棚を設ける方法もあります。親王飾りと呼ばれる男雛と女雛がセットになった雛人形や、ケース入り兜飾りならコンパクトなので、飾り棚の中にすっぽり納まります。飾りたい人形のサイズを確認して、計画を立てましょう。
注意したいのは、これらの人形飾りは直射日光を嫌うことです。太陽光が直接当たらない場所に計画しましょう。
大事なことは、家族で見て楽しめる場所に飾ることです。節句飾りを見ながら、みんなでお祝いがしやすい場所をよく考えて、プランニングを進めましょう。
【3】節句を祝うホームパーティーを楽しむためのプランニングとは?
節句のイベントをさらに盛り上げてくれるのがホームパーティーです。主役の子どもたちを中心に、親や祖父母、親戚、友人たちが集まれば、にぎやかに楽しくお祝いができることでしょう。
ホームパーティーがしやすい家にするポイントは、屋外との連携を深めておくことです。
たとえば、節句飾りがある和室やリビングから、そのまま庭やルーフバルコニーなどに出やすい間取りにしておけば、子どもたちはそのまま外に出て遊び、大人たちはそれを家の中から眺めたり、一緒に出てアウトドア家具でのんびりくつろいだり、空間が大きく外に広がります。
季節のイベントが楽しめる家なら、これまで以上に心豊かな毎日が過ごせます。住宅展示場では、モダンな床の間のデザインや、屋外空間との連携を深めた家づくりのアイデアを実際に見て体験することができます。理想の家づくりの参考に、ぜひご家族そろって出かけてみてくださいね。
執筆・情報提供
尾間 紫(住宅・リフォームコンサルタント/一級建築士/インテリアプランナー/インテリアコーディネーター)
生活情報サイトAll Aboutリフォームのオフィシャルガイドとして業者選びからプランの立て方など実践的ノウハウを発信。テレビや雑誌、新聞掲載、講演などで活躍している。
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