2022.06.27
家族みんなが心地よく暮らせる家づくり
今どきママの「我が家」拝見! vol.10(前編)
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今どきママの「我が家」拝見! vol.10(後編)
谷田真美さん(東京都在住)
株式会社パルにてファッションブランドmysticのディレクターを8年務めたのちに、Omekashiを立ち上げ、ディレクターとして活躍。
植物や好きな雑貨に囲まれた家に夫、小学2年生のかさねちゃん、ワンちゃん2匹と暮らす。
INDEX
一部カスタム可能な建売住宅が、理想の暮らしを後押し
渋谷まで電車でおよそ10分という好立地にありながら、庶民的で落ち着いた環境が魅力の住宅街で暮らす谷田真美さんご家族。
家族が集うリビングは、アイランドキッチンの正面に天井まで続く大きな窓を、ソファの正面には小窓を配し、採光性たっぷり。あたたかな日差しの中、お昼寝をしたり、本を読んだりと、のんびり過ごしたくなるような場所です。
「ここに来る前は縦長の戸建てに暮らしていたのですが、レイアウトの自由度が高い、正方形の家に移り住みたいと思っていました。中でもリビングの一角を娘の学習スペースにできることは必須条件だったので、正方形で20畳以上のLDKがある家を中心に探していたところ、この物件に出会いました」
真っ白な空間を引き締めるアクセントクロスや、お気に入りの雑貨やドライフラワーが飾られたニッチ、玄関ディスプレイを楽しめるシューボックスなど、随所にこだわりを感じる谷田邸。設計段階から細かな打ち合わせを重ね、理想の住まいを手に入れたと思いきや、意外にも建売住宅だそうです。
「即決すればリビングと寝室のクロスの色を変えられたり、フローリングの材質や洗面所のタイルを選べたりと、一部カスタムが可能の物件でした。ほかにも、ルーフバルコニーがあること、服部屋やゲストルームを作れる間取りも決め手になりました」
キッチンの一部に黒を取り入れてインテリアを引き締める
ヴィンテージ家具が好きな真美さん。ダイニングテーブルや椅子など、あたたかみのあるウッディなアイテムが多いので、キッチンはスタイリッシュな雰囲気にしたかったそうです。
「キッチンの一部に黒を取り入れてアクセントにしました。IKEAでセミオーダーしたカップボードは、上段を白、下段を黒に。上段と下段の色を揃えて使うのが一般的だそうで、上下異なる色をオーダーした人は初めてだと言われました(笑)。カップボードの上段と下段をつなぐ壁の黒目地タイルは、内装の仕事をしている友人にお願いして貼ってもらいました」
一部カスタムが可能な建売住宅だったことに加え、家具選びやリノベーションを通して、家族の心地よさが増した谷田邸。一方で、ご苦労もあったようです。
「カスタムは即決すれば可という条件付きでしたし、クロスの色やフローリングの材質なども、1週間以内に決定しなければならず、タイトなスケジュールでした。さまざまな画像で実例を探して見たり、実際に暮らしているところをイメージしたりしましたが、最終的には直感を信じました」
さまざまな取捨選択と、決断の連続でもある家づくり。知識はもちろん大切ですし、妥協もしたくありませんが、これからずっと暮らす場所だからこそ、「これ、素敵だな」「この感じ、好きだな」と、直感的に選んでいくという視点も大切なのかもしれません。
谷田家の家づくりは真美さん主導で進みましたが、夫の慶佑さんに、異論はなかったそう。お互いの決断を信頼しあえるパートナーの存在も、家族みんなが心地よく暮らせる理想の家づくりに欠かせない、大切なポイントと言えるでしょう。
vol.1(前編)家族みんなでゆったり快適な「おうち時間」
vol.1(後編)子どもの感性を育むこだわり
vol.2(前編)夫婦の理想を叶えた家づくり
vol.2(後編)家族の習慣を変えた住まいの実現
vol.3(前編)大人も、子どもも楽しく過ごせる家づくり
vol.3(後編)リビング、みんなで過ごす場所のこと
vol.4(前編)子どもとペットの仲良しスペースのつくりかた
vol.4(後編)みんなで過ごすお気に入りのスペース
vol.5(前編)子どもを育むお庭のあるお家
vol.5(後編)子どもたちがのびのび走りまわれる空間づくり
vol.6(前編)お互いの存在を感じながらも思い思いに過ごせる工夫
vol.6(後編)「飾る」と「しまう」の調和がとれた暮らし
vol.7(前編)この土地との出会いが導いた平屋の家
vol.7(後編)白い家だからこそ色が映える楽しい空間に
vol.9(前編)家族の時間もひとりの時間も心地よく過ごせる住まい
vol.9(後編)好きなものだけを厳選したこだわりのインテリア
vol.10(前編)家族みんなが心地よく暮らせる家づくり
vol.10(後編)理想の住まいで、家族の笑顔が広がるおうち時間
vol.11(前編)路地庭を介して街とゆるやかにつながる家
vol.11(後編)屋根庭で過ごす家族や仲間との団らんのひととき
撮影/鍵岡龍門 構成・取材・文/羽田朋美(Neem Tree) 編集/HugMug編集部