2022.10.12
暮らしの道具を使って愛でるおうち時間
雑貨店「maika(マイカ)」ショップオーナー 宮原剛さんが愉しむ 暮らしの道具を使って愛でるおうち時間
2022年5月に東京都三鷹市から国分寺市に移転した生活雑貨店「maika(マイカ)」。ショップで扱っているアイテムを自宅でも愛用しているオーナーの宮原剛さんに、日々の暮らしに寄り添う食器や生活道具を使って愉しむおうち時間についてうかがいました。
INDEX
【1】好きなものを自分らしくアレンジ
宮原さんご夫婦が暮らすのは、1970年代頃に建てられた2階建ての住宅です。室内に入ると、どこか海外の住宅のような雰囲気。リビングやキッチンには、宮原さんがオーナーを務めるショップ「maika」で扱っているヴィンテージ食器やインテリア雑貨が、生活空間にさりげなく色を添えています。
コロナ禍以前は、フィンランドやデンマーク、スウェーデンなどに年に数回買い付けに行っていたという宮原さん。バイヤーとして培った審美眼が自宅のインテリア空間の隅々に宿っています。
「僕は北欧だけでなく、アメリカや日本のプロダクトを組み合わせて使うのが好きなんですが、若い時に訪れた北欧の街で受けた影響はやはり大きいかもしれません。たとえば、北欧ではヴィンテージの器などを普段使いしています。ぼくも好きなヴィンテージアイテムはすぐ手の届く所に並べて、日常的に使って愉しんでいます」
お気に入りのアイテムの組み合わせを愉しみつつ、その日の気分に合わせて使って愉しむ
――それが宮原さんのおうち時間に欠かせない大切なファクターのようです。
【2】オンとオフがシームレスな空間
宮原さんが経営する「maika」は、毎日の暮らしに寄り添う食器や生活道具、雑貨などを集めたお店。maikaは「毎日」の音読みで、mは宮原さんのイニシャル、aikaはフィンランド語で「時間」という意味だそう。2022年に三鷹から国立に店を移転した際、奥様が手作りする焼き菓子のベイクドショップ「kb’s bake」も併設しました。
週に1度の休日以外は朝7時台から夜8時まで、夫婦でお店にいるため、おうち時間は決して長くはありません。でも、好きなことを仕事にしている宮原さんにとって、オンとオフはシームレスにつながっているようです。
「休日も買い物などに出かけることが多いので、家にいる時間は限られていますが、オンとオフの切り替えはあまり意識していません。お店で扱っているものはすべて自分自身が気に入ってセレクトしたものなので、家では気になる物の使用感やサイズ感などを吟味する時間でもあります。そこで自分なりに感じたことや発見したことをお客様に伝えたいと思っています」
【3】普段のなにげないひとときを大切に
お店ではずっと夫婦一緒にいるので、家では一人ひとりの時間を大切にしているという宮原さん。
「やはり日々の暮らしの基盤がしっかりしていないと身も心も落ち着かないし、仕事のクオリティもキープできないと思う。だからこそ、家には自分のお気に入りの物を置いて、普段のなにげない景色の中でほっと優しい気持ちになる時間を大切にしたいし、お店でもお客様にそんな優しい時間を提供したいなあと思っています」
お気に入りのアイテムを普段使いしながら、使うこと自体を愉しみ、そこで得た気付きを仕事にも還元していく――宮原さんのとっておきのおうち時間は、そんなオンとオフが緩やかにつながった時間でした。そんな優しいおうち時間の気配が、宮原さんのお店にも心地よく流れているのではないでしょうか。
住宅展示場には小物使いやディスプレイの参考になる事例がたくさんあります。宮原さんのように居心地のよい空間づくりの参考に、住宅展示場を訪れてみてください。
取材協力
maika店主 宮原剛さん
東京都内のライフスタイル雑貨ショップに転職。
バイヤー兼店長として実績を積んだ後、2019年6月に独立し、
東京都三鷹市に食器や生活雑貨を扱う「maika」をオープン。
2022年5月に東京都国分寺市に移転し、
奥様が作る焼き菓子とコーヒーが飲めるべイクショップ「kb's bake」を併設したショップをオープン。
【リンク】
ホームページhttps://maika-life.com/
オンラインストアhttps://shop.maika-life.com/
Instagramhttps://www.instagram.com/miya_tsu/
編集:石倉 夏枝
撮影:小島 紗緒理
執筆:轡田 早月
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