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家づくりの雑学

2024.07.02

主寝室の広さはどれくらいが良い?おしゃれなレイアウト事例も紹介!

快眠は充実した生活には不可欠ですが、そのためには主寝室の設計が影響します。本記事では、主寝室の広さや場所などの設計のしかた、間取りの中での工夫、おしゃれなレイアウトの事例などを解説します。

INDEX

主寝室とは

主寝室とはマスターベッドルームともいい、夫婦の寝室のことです。海外では個室のうち、子ども部屋に比べて一番広い、夫婦の部屋と定義されることもあります。

主寝室は、子どもが独立したあとも寝室として使われる期間が長く、化粧台やクローゼット、ナイトテーブルなどを置いて、就寝時間前後に使用する場合もあります。

主寝室の広さは何畳が良い?置けるベッドの個数は?

主寝室の広さは主にベッドの数や、他に置く家具などで決まりますが、基準は家族それぞれです。この項では、広さと利用方法の関係をご説明します。

以下は一般的な寝室の広さへの希望に関するアンケートですが、6畳と、8畳以上という希望がほぼ同じで、合わせて9割以上を占める結果となっています。

2017年 フリーダムアーキテクツ調べ

4.5畳

4.5畳の寝室には、ダブルベッド1つか、シングルベッド2つを置くことができます。

ただし通路に余裕はなく、他の家具を置くスペースもありません。また、ドアや窓、収納などの配置も限定されるため、ベッドの置き方に工夫が必要になるでしょう。

設計時にベッドをどのように置くかを考え、子どもの添い寝など、寝室の使い方には工夫が必要です。

6畳

広さ6畳の寝室は、ダブルベッド1つとシングルベッド2つを置いて、通路も確保できます。

子どもとの添い寝時期を経て、子ども部屋が機能し始めたら主寝室として利用し、小さなデスクなどの家具を置くスペースもできるでしょう。

ただし、クローゼットの機能を欲張りすぎると、手狭になる可能性もあります。

8畳

8畳の寝室は、ダブルベッド1つとシングルベッド2つを置き、季節外の衣類まで収納できる広さでしょう。2段ベッドを使えば、添い寝時期を過ぎた子どもの身体の成長にも対応できます。

8畳の広さは、夫婦のみの就寝ではもてあます場合もあります。子どもが別就寝となったあとは、物置兼用にならないように、有効な使い方を検討したいものです。

主寝室の広さを考える5つのポイント

寝室の広さに正解はなく、家族のニーズに合わせて自由に考えることができます。以下の5つの点を基準にして、主寝室に必要な広さを検討する参考としてください。

1. 寝室での過ごし方

寝室を「寝るだけの場所」と考えることもできます。その場合、寝室の広さは必要ありませんし、空調などの設備も、最小限でこと足ります。

睡眠時間の前後に、読書や映画鑑賞など、ベッド以外での過ごし方を寝室に求める場合、それに応じて少し広めのスペースがあったほうが良いでしょう。

2. 就寝時間やライフスタイル

仕事の都合などから、ご夫婦で就寝時間に大きなズレがある、たとえば深夜に就寝や明け方の起床が日常よくあるなどの場合があります。夫婦のライフスタイルが違う場合、同じベッドや同じ寝室では、眠りを妨げられることもあるでしょう。

時間帯のずれた生活が続く間は、寝室を分ける必要があるかもしれません。

3. 寝室を使う人数

主寝室は年数を経ると最終的には、ご夫婦2人の就寝場所として利用されることが多いです。しかしそれまでに、小さな子どもの添い寝や川の字就寝、あるいはベッドの数を増やして家族全員の寝室にする時期もあるでしょう。

夜泣きに対応する時期には、夫婦交代で寝室を変えるという状況もあり得ます。

以下のようにアンケートでは、同じベッドに寝るのは夫婦が6割です。

2014年 ラルーン調べ

4. 家具の大きさや配置

寝室の広さを決めるうえで、ベッドを中心にした家具の配置面積が、最大でどの程度必要になるかを、考えておく必要があります。

ベッド以外に、テレビ台・チェスト・ナイトテーブルなどのスペースを検討します。また、ドレッサーを置く場合もあるでしょう。しかし就寝の環境を優先するためには、あまり必要のないものまで含めないよう、注意が必要です。

5. 収納スペースの大きさ

寝室内の収納スペースは主に衣類が占めますが、寝室を更衣場所にするか、ランドリースペースの近くに集中クローゼットを設けるかで、寝室の収納の必要量は大きく変わります。

衣類は基本的に置かない仕様にした場合でも、就寝中の暑さ・寒さに対応するガウンや毛布、薄いタオルケットなどは、寝室内に常備できるようにするのがおすすめです。

主寝室の方角の考え方

家に暮らす方の運気を高める手段として、風水を参考にできます。中国発祥の風水は、気の流れの良しあしを基準に、住まいのさまざまな方角などを決める手段ですが、科学的に理にかなっている点も多いです。

風水で主寝室があると良いとされる方角は、西、東、東南、北西です。風水では寝室は、暗すぎないことと、湿気を溜めないことも大切です。

また、どちら向きで寝るかは、北枕と東枕が良いとされています。

北枕は死者を寝かせる方向ということで敬遠されがちですが、朝の気温上昇とともに頭寒足熱で目覚める、健康運では理想の配置です。また、日の出の方向に向く東枕は、仕事運をアップするといわれます。

どうしても風水に向かない方角で寝室を設計する場合は、調度の色遣いや置く物でカバーする手段もあるので、興味のある方は調べてみましょう。

主寝室を快適にする5つのポイント

広さ以外の寝室の作りで、就寝時の快適さを左右する要素をご紹介します。好みやライフスタイルに合わせて決めましょう。

1. 窓とベッドは近づけすぎない

寝室を有効に使いたいなどの意図で、窓のすぐそばにベッドを置くのは禁物です。窓は外の気候がじかに伝わりやすいので、ベッドがあまり窓に近いと、暑さ寒さ、まぶしさなどの影響を受けやすくなります。

とくに東側の窓のそばは、夏季は早い時間から朝日の強い光と熱の影響を受けます。また、ベッドのそばの窓を開けたままの就寝は、体温調節が難しくなるため、おすすめできません。

ベッドは窓から少し離し、どうしても隣接させたい場合は、窓のサッシを2重などの断熱性の高いものにすることをおすすめします。

関連記事:
寝室の窓の失敗しない選び方 | 窓の位置・大きさ・タイプについて解説|住宅展示場のハウジングステージ

2. 好みに合わせた天井の高さにする

広さだけでなく天井高によっても、寝室の機能はかなり違いが出ます。天井の高さは家族の好みと、主寝室の使い方で決めましょう。

就寝時以外に過ごす時間が長く、開放感、採光性、換気の良さなどを求める場合は、天井高の高い寝室がおすすめです。

逆に就寝に集中したい、落ち着きたい、静かに過ごしたいなどの場合は、天井高が低く音が響かない、少し暗めの寝室が良いでしょう。

3. 自然素材を選んでみる

快適な睡眠の助けに、天然素材の力を利用するのもおすすめです。無垢の木材や漆喰、珪藻土などの建材は湿度を一定に保つ、消臭する、木の香りを楽しむなどのメリットがあります。また、塩化ビニール製の壁紙などに比べ、環境ホルモンを出さない仕様にできます。

調湿だけなら空調や除湿・加湿器、アロマディフューザーを使うことも可能です。しかし睡眠に適した50~60%の湿度を保ちながら抗アレルギーの安全性も高いなど、総合的なメリットでは、自然素材は魅力的です。

漆喰や珪藻土の塗り壁の下半分に、木の無垢板を張り巡らす腰壁は、外見もおしゃれで高級感があり、居心地も良い寝室となるでしょう。

4. 睡眠に適した程よい明るさに

どんな方もよく眠れるように、常に研究されているホテル・旅館や、患者が身体を癒やすために長時間寝ている医療機関のベッドまわりは、住まいの寝室作りの参考にもなります。

とくに照明は、消し忘れてもまぶしくない間接照明と、夜間の行動の安全を確保する常夜灯の組み合わせがうまく考えられており、自宅の主寝室にも取り入れたい仕様といえるでしょう。

ダウンライトやスポットライトの向きはまぶしくないように調整し、枕元の読書灯はパートナーの眠りを妨げないよう、気遣いたいものです。

関連記事:
お気に入りのベッドルームで最高の癒し空間を実現!|住宅展示場のハウジングステージ

5. 他の部屋との位置関係を考慮する

寝室周辺は、夜間のトイレや子どもが先に起きたときなどでも、音が響かずスムースに対処ができるよう、子ども部屋やトイレの位置関係を考えておきましょう。

また、同じ寝室の中で誰かが目覚めても、静かに部屋を出られるのが理想です。

主寝室におすすめのデザインレイアウト5選

続いて、主寝室をおしゃれで機能的な場所にするためのアイデアの例をご紹介します。

衣類収納・着替えも効率的に

主寝室を着替えの場にする場合は、機能的な収納を設計しましょう。写真のように開口部を大きくとれ、片付けや探すことが容易であるのが大切です。折れ戸などでなく、カーテンで仕切れば使いやすいだけでなく、やわらかい印象になります。色や柄を選ぶのも楽しみの一つでしょう。

小さな寝室の良さを発揮

戸建て住宅を志向される方は、前述のように6畳から8畳と広さのある主寝室が希望であることが多いです。しかし、コンパクトに設計された寝室は音が響かないため静かで、空調効率が良く、落ち着く空間となります。

寝室の広さを小さくした分、その内装を天然素材などに凝ったり、他の部屋を広くとったりするなど予算配分を変えることもできるでしょう。

ワークスペース機能を兼ねる寝室

就寝以外の時間帯に寝室をワークスペースに利用すると、好都合な点が多いです。昼間は基本的に誰も利用せず、静かで落ち着いた空間なので、仕事に集中できます。

スペースを設けてライティングビューローや資料置き場を作ってはいかがでしょう?

小屋裏やスキップフロアの寝室

吹き抜けに面した小屋裏や、スキップフロアをうまく寝室に活用すると、おしゃれで居心地の良い空間を構成しやすいでしょう。採光や天井の処理に凝って、個性的な寝室にできます。

注意点として、リビングの音やにおいを遮断する工夫が必要です。また、屋根の材質や断熱に配慮して、屋根からの暑さ寒さ、雨音などは防ぐようにしましょう。

バリアフリーには1階寝室を

主寝室は2階に設けることが多いですが、1階にも将来のバリアフリーや介護を見越した就寝スペースを、来客対応を兼ねて設けるのもおすすめです。

段差を利用して身体を起こしたり寝かせたりするのが容易で、水回りへのアクセスも容易な小上がりなどが良いでしょう。

まとめ

主寝室の広さや場所などの設計のしかた、間取りの中での工夫、おしゃれなレイアウトの事例などを解説しました。

寝室の設計は家族・夫婦の過ごし方の希望を、将来まで想像しながら形にする作業です。長時間過ごす場所なので、居心地の良さが大切なポイントとなります。

Webサイトの施工事例や、建築雑誌などで、おしゃれで機能的な寝室を参考にし、理想の主寝室を目指しましょう!

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この記事はハウジングステージ編集部が提供しています。

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