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家づくりの雑学

2024.07.31

1畳は何m2(平米)?坪や畳、平米の関係を早見表を用いて解説

住まいづくりの際は、間取りや各部屋の広さを検討することになります。ところが、住まいの広さを表す単位にはちょっと癖があり、坪・畳・帖・平米など複数の単位を換算しながら使い分けることが必要です。

本記事では、住まいの広さの単位の違いと関係がすべてわかるように解説します。

INDEX

1畳は何m2(平米)?

不動産業界のルールでは、1畳は1.62m2(以上)であると定義されています。あくまで1.62m2以上なら良いという基準なので、後述する例外が多くあるのですが、この数字が基本です。この項では、1畳と平米の関係について解説します。

畳をm2(平米)にすると?

1畳は1.62m2以上という規格は「不動産の表示に関する公正競争規約(表示規約)」で定められているものです。この規格をもとに、お部屋の畳数ごとの平米数を比較したのが下記の表です。

1畳・1平米の早見表

平米(m2)
6畳 9.72m2
8畳 12.96m2
12.96m2 16.20m2
12畳 19.44m2
18畳 29.16m2
20畳 32.40m2

地域によって畳の大きさは異なる

ところが、地域や施工する会社によって、畳1枚分の面積に違いがあります。

地域による畳の大きさの違い

名称 1畳の大きさ
京間(西日本エリア) 191.0cm× 横 95.5cm=1.82m2
中京間(東海エリア) 182.0cm× 横 91.0cm=1.65m2
江戸間(東日本エリア) 176.0cm× 横 87.8cm=1.54m2
団地間
(エリアに関係なく多くの団地で採用)
170.0cm× 横 85.0cm=1.44m2

ご覧のように、中京間が不動産業界のルールである1.62m2に比較的近いですが、URの団地などでは、1.44m2という単位になっています。

したがって、実際に畳が敷いてある場合、そのサイズに合わせて面積を表記します。

住まいの広さを測る単位

続いて、住まいの広さを測る単位ですが、主に「坪」「平米」「畳」「帖」の4つが用いられます。徐々にメートル法の平米に統一する方向とはいえ、この4つはどれも現役で流通しているため、換算が必要となります。

坪は主に土地の広さを示す単位として使われることが多いです。また、注文住宅の本体工事費の価格の指標で、坪単価が幅広く流通しています。

坪は明治時代から用いられ、メートル法の普及に伴って昭和41年からは使用をやめる動きがありましたが、不動産・建築業界の双方で根強く使用され、廃止の気配はありません。

一坪は、1辺を1.818メートルとする正方形です。1.818メートルは六尺、あるいは一間に相当します。一坪が畳2枚分に相当するとされます。しかし前述のように畳の大きさがまちまちのため、中京間の畳は比較的近いものの、だいたいの目安の面積というのが正確でしょう。

平米

平米数は長さの単位メートルを使った面積表記で、現在の正式な表記法です。土地面積、建築面積、延床面積(建物面積)、専有面積など、平米で表記します。

平米から坪への関係は以下です。

1平米=0.3025坪

平米数を用いた面積で注意が必要なのが、マンションなどで使われることの多い壁芯面積です。壁芯の名前の通り、壁の厚さの中心部までをひと部屋の大きさとするもので、実際の有効面積よりも広い表示となります。

壁芯面積に対して、一般的な内壁の内側を測る方法を内法(うちのり)面積といいます。

ここまでご説明したように、畳は実際の畳の大きさにしたがって平米に換算します。広告表記上は畳の枚数と、平米数で表した面積を併記するのが正しい方法です。

畳と同様に、読み方まで同じ帖 (じょう)の単位も使われています。これは洋室6帖というように、畳敷きではない部屋の広さをイメージしやすいように表記するときに用いられ、不動産広告のルールでは、お部屋の面積の平米数を1.62で割り、小数点付きで表示します。

したがって、和室・洋室が混在している表記の際、畳と帖は面積表示に対する考え方が違う点に要注意です。

坪と平米の関係は?

坪と平米は、換算する機会の多い単位です。家づくりを検討中の方には、建物の延べ床面積(平米)と本体工事費をもとに、坪単価を計算する機会が増えるでしょう。

例えば、本体工事費が2,400万円で延べ床面積が132.23m2の場合、132.23÷3.30578=39.99

≒約40坪です。したがって2,400万円 ÷ 40坪 =坪単価 60万円となります。

1坪と1平米の関係は以下です。

1坪=3.30578 平米

1平米=0.3025坪

1平米・1坪の早見表

平米(m2)
9.72m2 約3坪
12.96m2 約4坪
16.20m2 約5坪
19.44m2 約6坪
29.16m2 約9坪
32.40m2 約10坪

何畳・何m2(平米)が快適な生活を送るために適しているか?

住まいの広さの単位について理解が進んだところで、暮らしに合わせてどのくらいの広さが必要なのかが気になります。

住まいに必要な広さは、住まう方の年齢や生活スタイルによって差異があると思われます。また、必要とされる面積水準は、時代の変化によっても変化するものです。しかし、ある程度の基準を持って間取りや広さを検討する必要があるので、考える材料としての解説をします。

住生活基本計画による居住面積水準

住生活基本計画における「居住面積水準 」とは、国土交通省が定めているものです。

基準の数値には健康で文化的な住生活には不可欠な「最低居住面積水準」、多様なライフスタイルを伴う豊かな住生活の実現に必要な「誘導居住面積水準」があります。誘導居住面積水準はさらに「都市居住型」と「一般型」に分けられています。

住生活基本計画による居住面積水準

基準 単身者 2人以上の世帯
最低居住面積水準 25平米 10平米×世帯人数+10平米
誘導居住面積水準(都市居住型) 40平米 20平米×世帯人数+15平米
誘導居住面積水準(一般型) 55平米

上記は基準としては、可もなく不可もない数値ですが、現在居住面積水準は、価値観の多様化に合わせて「撤廃すべきでは?」という議論が進んで います。

また、昨今は断捨離 ブームが進んでいるため、家づくりのコスト対策も視野に入れ、広い家でなくともよいという方も増えています。

広すぎる家の主な弊害といわれる点は、以下です。家の建築費用以外に、維持費にも関わってくる点が要注意です。

  • ● 土地代や建築費が高い
  • ● 光熱費が高い
  • ● 掃除が大変
  • ● 修繕費が高い
  • ● 使っていない部屋がある

生活する人数・年齢によるシミュレーション

上記の居住面積水準に、いくつかのパターンを当てはめてシミュレーションを行いました。最低限の広さと、エリアごとの標準的な目安の2つで計算しています。

1. 都心のマンション・カップル2人

基準 広さ
最低居住面積水準 30平米(10平米×2人+10平米
誘導居住面積水準(都市居住型) 55平米(20平米×2人+15平米)

2. 郊外の一戸建て・夫婦+子ども(5歳)

基準 広さ
最低居住面積水準 35平米(10平米×2.5人+10平米
誘導居住面積水準(一般型) 87.5平米(25平米×2.5人+25平米)

3. 都市近郊のマンション・夫婦+子ども3人(6歳・9歳・13歳

基準 広さ
最低居住面積水準 52.5平米(10平米×4.25人+10平米)
誘導居住面積水準(一般型) 131.25平米(25平米×4.25人+25平米)

4. 地方の一戸建て・夫婦+子ども3人(7歳・11歳・13歳)+夫の母

基準 広さ
最低居住面積水準 67.5平米(10平米×5.75人+10平米)
誘導居住面積水準(一般型) 168.75平米(25平米×5.75人+25平米)

子どもの成長に合わせて、目安となる広さが変わります。また、ご両親の同居や介護も想定される場合はその点も考慮して、広さの目安を設定しましょう。

まとめ

住まいの広さの単位の違いと関係について解説しました。さまざまな種類があることでちょっと面倒なのが、住まいの広さの単位の換算です。

しかし、建物本体工事費の坪単価や、土地の坪単価の計算は、住まいづくりの際に覚えておくととても便利です。坪単価は数多く事例を比較することで、つくりたい家の基準を明らかにしていく助けになりますので、ぜひご活用ください。

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この記事はハウジングステージ編集部が提供しています。

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