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2024.11.19

家はいつ買う?年齢や収入から考える最適な購入タイミング【2024年版】

家は大きな買い物であり、何を基準にして買い時を決めれば良いか、迷ってしまうでしょう。家を買うタイミングは人によってさまざまですが、年収、年齢、経済的な準備やライフステージなど、節目や目標となっている事柄には一定の傾向はあります。

そこで本記事では、家はいつ買うのか、年齢や収入などから考える最適な購入タイミングを解説します。いつ買おうか検討中の方は、ぜひ参考にしてください。

INDEX

家はいつ買う?データで見る購入を検討するタイミングとは

マイホームの需要は、年齢にしたがって増していき、年収にしたがって現実性が高まっていきます。この項ではまず、年齢と年収のデータに基づいた購入タイミングを解説します。

年齢で見る家を買うタイミング

家を買う人の平均年齢はどのくらいなのでしょうか。購入時の年齢は、家の種類によってかなりの違いがあります。以下は国土交通省の令和5年の調査で、住宅の種類別の取得者平均年齢を集計したデータです。

戸建てをつくった世帯主の平均年齢で、注文住宅全体は44.8歳、分譲住宅全体は38.2歳という結果になっています。しかし注文住宅を新築した人の世代を見ると、30歳代が42.1%と主流を占めているのが分かります。

また、注文住宅でも建て替えとなると、60歳が半数以上と、大幅に年齢が高くなるのが特徴です。

年収で見る家を買うタイミング

続いて、住宅の種別ごとの、購入時の世帯年収の分布を見てみましょう。

国土交通省のデータでは、注文住宅の全国平均で、世帯の合計年収の平均が808万円、三大都市圏では物件価格の高騰を反映して924万円となります。

年収分布別の割合を見ると、全国の注文住宅では世帯年収400~600万円が22.9%、世帯年収600~800万円が25.8%と主流を占めていることが分かります。

母数が違うため絶対数の比較はできませんが、注目したい点として、年収400万円未満の戸建ての施主は、分譲戸建て住宅よりも注文住宅で占める割合が高いことが挙げられます。

家はいつ買う?ライフステージで見る購入を検討するタイミング

年齢や年収のほかに、家を買うきっかけはライフステージの変化によるところが大きいです。それぞれのステージで、ふさわしい環境を整える意味合いがあります。この項では、人生の節目で家の購入を考える理由を解説します。

結婚に合わせて

結婚をきっかけにマイホームの購入を検討する方は多いです。「新生活に合わせて新居を」という気持ちの部分以外に、仕事に集中できる環境が整ったり、共働きであれば世帯年収が増えたりすることも関係しています。

共有名義やペアローンなどの方法で、若くても家を買いやすくなります。早いうちにローンの支払いを開始すれば、早く終えることができるのもメリットとなるでしょう。

しかし、パートナーとの付き合いの日が浅い分、お互いの想いをよく共有し、子どものこと、両親のことなど、将来の生活設計を話し合ったうえで家づくりを考えましょう。

出産に合わせて

結婚後、頭金を貯めながら子どもの誕生を機に家づくりを考える場合、子育てや教育に適した環境をつくりたいという想いが強くなります。

集合住宅で、小さい子どもの足音や寝かしつけに気を遣う点を知って、2人目の出産に合わせて戸建てのマイホームを考える方も多いでしょう。

学区や通学なども意識して立地選びをする方も多いです。また、子ども部屋の準備は個室を仕切れる仕様にしておき、成長に合わせて使い方を変えていくのがおすすめです。

子どもの進学に合わせて

家を買う際に、子どもの通学を意識するケースも多いです。ある程度成長してくるに従い、将来の進路も考えて、家の立地選びがされるようになります。通学しやすく、親が学校行事に参加しやすいという観点です。

このタイミングまで計画的に自己資金を貯めていれば、借入額を減らせて優遇金利も受けられるなど、住宅ローンの返済はかなり有利となります。

子どもの独立に合わせて

子どもが不在となると、広すぎる家をもてあますようになるかもしれません。また、リフォームも良いですが、子どもの生活条件から自由になるため、夫婦の希望に合わせて、理想の立地と住まいを得るチャンスとなります。

その際の建築で考えられるのは住み替えと、立地を変更しない建て替えの二つです。。建て替えは旧居の売却収入がなく、取り壊しの費用も必要なため、借り入れ以外に相応の資金を準備する必要があります。

また、このタイミングでは相続を意識した物件となりますが、年齢に合わせて住宅ローンの借入期間は短くなるので、親子リレーローンなども検討対象となります。

定年退職に合わせて

定年に合わせた家づくりは、バリアフリーや周辺環境を重視したコンパクトな家か、子どもと協力して二世帯住宅を企画することが考えられます。

退職金という原資があれば、夢はさまざまに膨らみますが、老後の生活資金も意識しながら、賃貸併用住宅などの手堅い方向性を検討するのも良いです。

二世帯住宅は完全同居型、部分共用型、完全分離型の3タイプに分かれ、それぞれ利点と注意点があるので、夫婦・親子でよく話し合いましょう。

その他の家を買うタイミングについて

上記以外にも、家づくりのきっかけとなることがらがあります。以下も参考にしてみてください。

家計の見直し

家計の見直しを行った際に、家賃がなくなったらと考える方は多いでしょう。同じ支払うなら資産形成に振り向け、ローンも早く返してしまおうという発想です。

持ち家には当然独自の経費があります。取得時の初期費用は高く、修繕費用も欠かせません。また、持ち家か賃貸かの価値観は、後述しますがお金には換えられない部分もあります。

しかし、以下の三菱UFJ銀行のシミュレーションのように、持ち家は4,000万円、家賃は15万円で50年間のコストを比較した結果、賃貸のほうが3,225万円高くなるというデータもあります。

【戸建て購入と賃貸の支払い総計シミュレーション比較表】(単位:万円)

戸建て 賃貸
初期費用 680 60
住宅ローン関連または家賃 4,190 9,345
居住後の税金や修繕費等 1,310 0
合計 6,180 6,180

三菱UFJ銀行調べ

周囲の人が家を買った

家の購入を考えていなかった場合でも、職場の同僚など年代やライフステージが近い人が家を買ったのをきっかけに、考え始めるケースも少なくはありません。

それまでのお金の使い方、貯め方を見直してみる必要は生じますが、家を購入した際の出費と、得する部分を比較して検討してみると良いでしょう。

頭金が貯まった

頭金はゼロでも、銀行の融資を受けて家を買うことはできます。しかし、頭金が購入額の1割から2割ある場合をシミュレーションしてみると、借り入れの際に金利のほかさまざまな優遇があることが分かります。

これは、金融機関の信用度が上がる=こんな人なら安心して貸せるとなるためです。

頭金を多く入れれば、その分利息はかからず返済も早く終わるので、目標を決めて頭金を貯めることもおすすめです。

家を買う前に確認しておくべき4つのポイント

家を買うと決めた際に確認したい以下の4つのポイントがあります。

  • ● 戸建てorマンション
  • ● 新築or中古
  • ● 間取り
  • ● ローンの詳細

この項では、家を買うことを具体化するためのポイントの詳細を解説します。

関連記事:
マイホームを購入する前に考えることとは?重視するポイントや注意点を徹底解説|住宅展示場のハウジングステージ

戸建てorマンション

戸建てかマンション、どちらを選ぶかは、早い段階で決めている人が多いかと思いますが、費用面や生活面から、メリット・デメリットを比較していきましょう。

戸建てとマンションの比較

メリット
デメリット
戸建て マンション
メリット
  • ● 月々の固定費が不要
  • ● 敷地があれば駐車・駐輪費用は不要
  • ● リフォームや増改築をするときに制約が少ない
  • ● 騒音を気にせず生活しやすい
  • ● 購入価格や仲介手数料が比較的安くなりやすい
  • ● 基本的に突然の出費がない
  • ● 管理人やオートロックなどセキュリティが厚いことが多い
  • ● エレベーター付きなら階段移動の必要がない
デメリット
  • ● 修繕・メンテナンスが必要なタイミングでまとまった費用が必要になる
  • ● 固定資産税が高くなりがち
  • ● ゴミ置き場当番や近所付き合いが面倒な場合がある
  • ● 駅から遠い立地が多く利便性が低いことも
  • ● 毎月管理費・修繕積立金が固定費としてかかる
  • ● 駐車場代・駐輪場代がかかる場合がある
  • ● 上下左右の住民で生活音のトラブルが発生しやすい
  • ● マンション規約によってはペットが飼えない

以下が要点となります。

戸建て:さまざまな点が自由で周囲に気兼ねは少ないが、メンテナンスは自前となる
マンション:管理の手間が少なく安全だが、月々の費用や生活音などのトラブルに不安がある

戸建てとマンションでは維持費の内訳が大きく異なります。戸建ては共有部分がないため家全体のメンテナンスの計画が必要です。反面マンションは、管理費・修繕積立を支払っても専有部分の改修や設備の交換は、別途費用を準備することとなります。

新築or中古

続いて新築と中古の違いです。まず以下の表でそれぞれのメリットとデメリットを見てみましょう。

メリット
デメリット
新築 中古
メリット
  • ● しばらく修繕の必要がない
  • ● 購入後一定期間、固定資産税が減税される
  • ● 瑕疵担保責任が長い
  • ● 安い価格で広い家に住むことができる
  • ● 自分の好みに合わせてリフォームできる
デメリット
  • ● 前の居住者がいないので生活イメージを持ちにくい
  • ● 広告費などの販促費用が上乗せされ、購入価格が高くなりやすい
  • ● 住宅性能が低かったり、住宅設備が古かったりする可能性が高い
  • ● 買った後に欠陥が発見される可能性がある
  • ● 修繕費用が高くなりやすい

新築は修繕の費用を5年から10年にわたって蓄える時間があります。また、新築ならではの税金の優遇や助成金を受けられる点などが有利です。また、最初から最新の設備や希望通りの間取り、仕様などを得られるでしょう。

中古の場合、新築と同じ予算感であればより良い立地や広さを得られるほか、自分の好みに合わせて徐々にリフォームしていくのを楽しみと感じる方も多いでしょう。また、補助金は中古の場合も移住やエコ性能などの向上に対する申請が可能です。

間取り

家族のニーズに合わせて、必要な部屋数や部屋の配置、構造など間取りの概要を検討しましょう。以下は家族構成別のおすすめ間取りです。

世帯構成別のおすすめ間取り

世帯構成 おすすめの間取り 理由
1人(単身) 1K・ワンルーム ● 荷物も少ない場合が多く、1人分の居住スペースで十分
2人(カップル・夫妻のみ) 1LDK・2DK・2LDK
  • ● 2人で仕切られた居住スペースが必要
  • ● 出産の予定がない場合や、一人の時間が不要な場合は1LDKもOK
3人(夫婦+子ども1人) 2LDK
  • ● 夫婦の寝室と子ども部屋を分けられる
  • ● 1LDKでは先行き不便になりやすい
4人(夫婦+子ども2人) 3LDK以上
  • ● 子ども部屋が2人分用意できる
  • ● マンションの場合4LDK以上の物件は少ない

間取りで部屋数と広さ以外に大切な要素として、以下のような、生活に密着した点も検討しましょう。

  • ● 生活するうえでの家事動線や収納の配置
  • ● リビングに畳の小上がりやワークスペースなどの機能を持たせるか
  • ● バリアフリーの検討

関連記事:
注文住宅でおすすめの間取り15選!間取りを決めるポイントも解説|住宅展示場のハウジングステージ

ローンの詳細

住宅ローンの詳細の検討は、いくら借りるかと、今後数十年にわたる期間、毎月支払い続ける金額を決定することでもあります。

国土交通省の調査によると、令和5年で住宅資金の返済期間の全国平均は、32.7年です。

最長は35年ローンという設定が多いですが、返済可能とされる総額は、返済期間がどのくらい取れるか、年収などの返済能力、頭金をどのくらい入れられるかで絞られていきます。

また、金利のタイプを決めるのも、借り入れを起こすうえでの大切な検討事項です。金利を固定とするか、変動金利を選択するか、あるいは固定金利期間選択型も選べます。

変動金利の場合、市場金利に合わせて利上げが行われると、返済額に反映されるのは5年後です。5年間の上昇利息分も最終的に支払うことになります。

マイナス金利政策が解除になり、利上げの可能性が出ています。しかし現状は固定金利のほうが、元々の金利がかなり高く設定されている関係で、変動金利が主流であることには変わりがありません。

最初は頭金なしで、遅めのタイミングで返済を始めても、借り換えや繰り上げ返済でうまく返済総額を減らす方も多いです。

2024年、いつ家を買うのがおすすめ?

2024年は、家を買うのに適したタイミングでしょうか?結論から申し上げれば、住宅ローンの動向上は、今が適しているといえるかもしれません。

日銀のマイナス金利政策解除に基づき、各金融機関が顧客サービスの方向性を模索しているためです。大手都市銀行は利上げの方向に振れていますが、新興のネット銀行などは、顧客獲得を優先して金利を維持し、サービスを向上させる競争が進んでいます。

景況が良くないのにローン金利を上げることは、金融機関も顧客を失うことになります。しかし利上げは予断を許さない状況である以上、顧客獲得競争を利用して、良い商品プランを探してみてはいかがでしょうか。

建材の高騰や住宅ローン控除の条件などは、待っていても改善することはないので、検討の材料にはならないと考えましょう。

家を買うなら、モデルハウスを見学しませんか?

いつ家を買うかの検討のために、「持ち家はどれだけ良いことがあるか」を体感するのをおすすめします。Webサイトの情報や口コミだけではつかみづらい点も、展示場で実物を見学することで、家族の暮らしの方向性を決める助けとなるでしょう。

東京・埼玉・群馬など首都圏を中心に、多数の住宅展示場を開催するハウジングステージでは、最新の機能や安全性を持つ、一流ハウスメーカーのモデルハウスをご見学いただけます。事前ご予約で、住まいづくりのお悩みへの相談も承ります。

まとめ

家はいつ買うのか、年齢や収入などから考える最適な購入タイミングを解説しました。

年齢や年収、ライフステージの組み合わせで、いつ買うかの基本的な判断が可能になるでしょう。不動産価格は現在ほとんどのエリアで値上がりを続けており、その点でも今が買い時といえるのかもしれません。

しかしもっとも大切なのは、いかに家族の希望に沿った理想の家づくりをするかです。ご家族で納得のいく話し合いができたときが買うタイミングです。

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この記事はハウジングステージ編集部が提供しています。

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