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家づくりの雑学

2025.03.31

建売住宅とは?特徴と種類、メリット・デメリットを紹介

注文住宅か建売住宅。一戸建ての購入希望者の人にとって、もっともポイントとなりやすい選択肢です。それぞれに利点も注意すべき点もあり、決めかねている方も多いことでしょう。

予算と品質のバランス、こだわりのポイントや納期の問題など、迷う理由はさまざまです。

本記事では、建売住宅とはどのようなものか、特徴と種類、メリット・デメリットなどをご紹介します。注文住宅と建売住宅のどちらかに決めているという方も、ぜひお読みください。

INDEX

建売住宅とは?基本的な特徴と種類

まず、新築の建売住宅がどのようなものかをご説明します。以下は、購入した戸建て住宅の種別を尋ねたアンケートの結果です。100人の対象者のうち36%が建売と回答し、54%の注文住宅に次いで多くなっています。

建売住宅の基本

建売の読み方は「たてうり」です。土地と建物がセットで販売され、建物がすでに完成しているか、建てるプランが決まっているものを指します。

これから建築する場合でも、その内容は建築業者の申請した建築確認の内容から逸れない、小変更にとどまるのが普通です。

戸建て住宅でありつつマンションのようにすでに完成済み、あるいはプランが決定済みの商品のため、一戸建てを手ごろな価格で入手するうえで、もっとも簡単で早い方法といえます。

建物が完成済みの場合、納得して購入を決め、資金計画に問題がなく、ローンが承認されれば翌月に引き渡し、というのも可能でしょう。そのかわりに、家づくりの意匠や仕様に購入者の意向はほぼ反映されません。

建売住宅の種類と選び方

建売住宅には、以下の分類があります。

  • ● 完成か未完成か:完成済み物件の販売と、建築条件付き土地に分けられる
  • ● 単独か分譲地か:1棟のみでの販売と、分譲地での建売販売に分けられる

上記の4種類は購入する人にとって、商品としての大きな違いはありません。

これから建物を建てる建築条件付き土地(売り建て)は完成物件に比べると、設備などのグレードについて多少のオーダーができることがありますが、売り出し前のため、市場の反応が少なく値引き幅が少ないかもしれません。

分譲地の販売が単独の1棟販売と異なる点は、周囲の景観に配慮したコーディネートがなされる反面、類似した仕様の家が立ち並んで画一的な印象が出ることなどでしょう。

建売住宅の物件選びは、決められた要素に対して問題がないかや、家族のニーズに一致しているかなどを確認していくことになります。

主に以下のポイントをチェックしましょう。

建売住宅のチェックポイント

立地 ・買い物、医療機関、通勤、通学の利便性
・周辺環境、治安状況
土地と基礎 ・地盤の状態と改良の履歴
・地形や傾斜
・土台の施工、防錆、防蟻の実施
外観 ・外壁の仕上げ
・隣地との距離
価格 ・値下げ履歴
・近隣の類似物件との価格比較
間取り ・家族のニーズに合っているか
・将来にわたって使いやすい間取りか
住宅性能 ・耐震
・省エネルギー
・気密、断熱
・防火性能
取扱業者 ・会社の実績
・まもりすまい保険制度の利用
・担当者の対応
・保証内容
・アフターメンテナンス

建売住宅のメリット

ここであらためて、建売住宅のメリットをご説明します。土地と建物がセットになっている建売の販売は、お得さとスピード感がポイントです。

手間・準備が少なくて済む

建売住宅は完成後、あるいは企画済みの商品を購入するため、施主が間取りや建材、設備などの選択に悩む必要がありません。事前の打ち合わせや検討、細かい手続きに時間を取られることなく、契約や引き渡しができるのです。

建売住宅の間取り他の仕様は、これまでの顧客のニーズを汲んで流行も適度に取り入れた、スタンダードな構成です。平均的な内容で不満が出にくいといえるでしょう。

また、各メーカーが競争の中で、予算の制約をクリアしながら商品を開発しているため、各社同価格帯で比較してみるのも良いでしょう。

費用が比較的抑えられる

建売住宅の価格設定が安いのは、建材や仕様のグレードによるものだけではありません。同一規格の商品を大量生産することで、建材費や人件費を抑えることができる点が大きいのです。

また、シンプルな間取りにし、流通量の多い建材をチョイスすることでも、メーカーは価格競争で有利になります。リーズナブルな価格で家を手に入れたいという人には、魅力的な選択でしょう。

こだわりを持つほどに予算オーバーのリスクが高い注文住宅に比べて、建売住宅は資金計画が比較的立てやすいですが、注文住宅と建売住宅の価格差はどのくらいあるのでしょうか?

国土交通省の住宅市場動向調査によると、2024年時点の建売住宅の平均購入価格は4,290万円、注文住宅は土地込みの購入で5,811万円、土地がある場合は5,744万円です。

土地の取得の必要性によるほか、立地の選び方によって総予算は大きく変わります。予算をどのように使うかの方針は、柔軟に検討してみましょう。

大量生産のもう一つのメリットとして、品質が安定している点も挙げられます。また、中古住宅のように、購入当初から経年で起きる隠れた不具合や修繕に悩むこともありません。

以下は建売住宅を選択した理由に関するアンケート結果です。上記のメリット以外に「完成した家を見て決めたかった」という理由が上位となっています。

東京ガス都市生活研究所調べ

建売住宅のデメリットと注意点

建売住宅のデメリットは、住まいに対する細やかな要望や個性の主張ができないのが主な点でしょう。購入前にしっかりと確認し、納得のいく状態にできるかが満足度を決めることになります。

品質管理の確認ができない

建売住宅の場合、着工前、施工中の品質管理や施工監理がどのようであったかを確認することはできません。

目に見える施工の不良は修正を依頼し、建物内部が設計通りにでき上がっているかをプロの目で確認してもらうために、ホームインスペクションを受けることもできます。

新築住宅は「住宅の品質確保の促進等に関する法律」(品確法)により、施工会社によって引き渡しから10年間の保証が付与されます。また万が一施工会社が倒産した場合に備えた瑕疵保険への加入も義務です。瑕疵保険加入のために検査も受けます。

ではそれで安心かといえば、そうではありません。瑕疵保険のための検査は30分程度で非常に簡単な内容のため、問題を見逃してしまい、気づかないまま性能を発揮できていない家に住み続ける可能性もあります。

ホームインスペクションの費用は一戸建ての場合で、目視での基本検査が5~7万円、詳細検査で6~12万円が相場です。

建売住宅で起こった施工上の問題は、たとえば以下のようなものがあります。

  • ● 点検の結果、基礎にひび割れが見つかって補修を依頼した
  • ● 施工精度や建材のグレードの関係で、予定していたよりもメンテナンスが費用がかかった
  • ● 排水管の接続に問題があり、床下に水たまりができていた
  • ● 夏季の2階の室温が異常に高くなるため、点検を依頼したら屋根の断熱材施工が不十分だった

間取りなどの自由度が低い

間取りほかの仕様について、自由度が低いのは前述の通りです。建売住宅には標準仕様が決められており、施工前の物件でもクロスの色や床の色を変更、設備のグレードを変えるなどが限度となります。

「もう一部屋足したい」「リビングの一部を吹き抜けにしたい」などを考える場合、注文住宅を検討しましょう。

また、標準仕様に含まれないもので、生活に必要なものを追加する際には費用がかかり、500万円ほどになるケースもあります。具体的にはカーテンレール、エアコン、網戸、テレビアンテナ、照明などです。

自由度が低い=画一的という点では、分譲地に同じような建売住宅が並ぶ状態に、「オリジナリティやこだわりが足りなくて恥ずかしい」と感じる人の話もあります。しかし、戸建ての独立性とマンションの高規格への安心感との「良いとこどり」と考えれば、その批判は当たりません。

また、住んでみてからの後悔は、建売ならではの点もあると考えられ、「建売はやめたほうがいい」という声の原因となっています。しかし建売の設計や仕様が多くの人の希望の平均的なところに照準を合わせていることを考えれば、「購入前の確認や納得が欠けていた」という要素もあるはずです。

注文住宅・分譲住宅との違い

ここで理解を深めるために、再度言葉の整理をします。建売住宅・注文住宅・分譲住宅は何の違いがあるのでしょうか。

注文住宅と建売住宅の違い

注文住宅は文字通り、自分で選んだ土地で建築会社まで選び、間取りほか希望通りの注文を反映した住宅をつくる方法です。

建築会社で準備した定型の仕様をベースに詳細を検討するセミオーダーも存在しますが、選択する人は2割程度にとどまります。

注文住宅は部屋数や外装など、家族の好みやニーズ、設計士の個性に合わせて設計段階から希望を反映でき、人気の最新仕様・設備も予算に応じて取り入れやすいのも利点です。

反面、費用や手間、工期は建売住宅よりも多くかかる傾向があり、家づくりへのこだわりがある、入居まで急いでいないなどの人に向くといえます。

分譲住宅と建売住宅の違い

建売住宅の中で、分譲住宅地(分譲地)に建てられた住宅を「分譲住宅」と呼びます。

分譲住宅地は、一戸建ての販売を目的に、複数の住宅を建てられるよう開発された土地です。分譲地に建てられている住宅で、土地と建物を同時に販売している場合、それは建売住宅となり、とくに近年は分譲住宅と建売住宅が、言葉の意味としてほぼ同じものとなっています。

ただし紛らわしい点として、中小の土地デベロッパー(開発業者)が分譲地を開発し、そこを建築条件なしで購入した施主が注文住宅をつくる例も存在します。

よくある疑問と回答|建売住宅Q&A

建売住宅は、購入後も安価に維持できるのでしょうか。建売住宅へ入居してからのよくある疑問について、お答えします。

維持費はいくらかかかる?

建売住宅の維持費は、注文住宅などと大きな差はないといえます。以下を参考にしてください。

分類 項目 タイミング 金額相場
税金 固定資産税・都市計画税 毎年 10~20万円ほど
※新築住宅は10~13年の軽減措置あり。
メンテナンス 不具合の修繕
(シーリングの部分補修など)
不具合の都度 数十~数百万円
保険 火災保険・地震保険 月払い・年払い 5年分で5~20万円
その他 自治会・町内会費 月払い・年払い 年間1~1.2万円
ホームセキュリティ 月払い 5,000~1万円
外構の維持
(植栽の剪定など)
都度(年に1回程度) 作業内容による

修繕時期の目安と費用相場はどれくらい?

建売住宅の維持費は、建築したメーカーのアフターサービス項目によって違いがありますが、おおむね以下の内容を相場として意識すると良いでしょう。

項目 タイミング・詳細 金額相場
外壁・屋根のメンテナンス 10年ごと 経年劣化による防水性と美観の低下を回復する 100~150万円
防蟻処理 5年ごと 床下の基礎やコンクリートに薬剤散布する 10万円
シーリングの打ち替え 10年ごと 継ぎ目・ひび割れの全面補修 5~20万円
クロスの張り替え 10年程度 汚れやシミ、浮き、ヒビ、カビなどの対応 20平方メートルあたりで6〜8万円
給湯器・エアコン・水回りの交換 都度対応 経年劣化や不具合・故障の対応、生活に合わせたリフォームなど ・給湯器10~15万円
・ユニットバス45~150万円
・システムキッチン100~500万円

修繕は10年ごとに相応の出費がある前提で、費用を積み立てておきましょう。

屋根・外壁は建材や塗料によっては最長20年くらいの性能維持期間の場合もあります。修繕が必要な年限を把握しておくことも大切です。

まとめ

建売住宅とはどのようなものか、特徴と種類、メリット・デメリットなどをご紹介しました。

最後にご説明した維持や修繕は、早めに手を打つほど長い目で見て安上がりになることがほとんどです。購入時にはそこまで手間をかけずに、リーズナブルに入手できる建売住宅ですが、入居してからの維持には、思い入れが大切になってきます。

住まいの様子をよく観察して、必要な部分に手を入れるほか、DIYで機能や雰囲気を変えてみるのも良いのではないでしょうか。

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この記事はハウジングステージ編集部が提供しています。

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